スティング『ソウル・ケージ』
スティング『ソウル・ケージ』スティングのソロ・アルバムが紙ジャケで発売されるということですが、スティングのソロはほとんどがCDとなってから発売された作品ですから、その価値というのは如何程なのかという疑問はありますが、個人的には『ブルータートルの夢』は購入しようかなと考えています。それで、この『ソウル・ケージ』ですが、当然ロックの要素を取り入れたジャズ。いやジャズの要素を取り入れたロック、どちらでも良いんですけど、前作よりはジャズ的な感じが薄まっているようです。でも、やっぱりスティングはスティングであり、それ以上でも以下でもありません。前作『ナッシング・ライク・ザ・サン』の延長線上にあります。ポリスの頃は意図的なのか自然なのかは別にして、徐々に正統派ロックに変貌していった訳ですが、ソロでは頑ななようです。当然、シングル指向ではありませんのでヒッと曲はありませんが、そんな中で「オール・ディス・タイム」は聴きやすい曲ですし「アイランド・オブ・ソウルズ」はジャズ系「ソウル・ケージ」はロック系、他にイージー・リスニング系もあったりでも、スティングの歌声を聴くとまとまりを感じます。ちなみに、この人のアルバムはあまり朝向きではないですよね、どちらかというと夕方から夜に聴く方がしっくりきます。彼の枯れた感じの歌声と癒し系の曲は疲れた心と体を慰めてくれます。