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テーマ:洋楽(3359)
カテゴリ:洋楽(ロック・クロスオーバー)
LET THERE BE MUSIC/ORLEANS 1975
このバンドの成り立ちについては、GOO音楽に簡明に紹介されているので引用させていただきます。 東海岸の名うてのセッション・ミュージシャンたちによって結成され、"世界最高のロックンロール・ダンス・バンド"と称されたのがオーリアンズである。メンバー各人の抜群なスキルが結集し、放出されるサウンドは"ブラック・ボトム&ホワイト・トップ"(黒人音楽的なリズムと白人のヴォーカル・ハーモニー)。ニューオリンズR&Bをルーツにもつファンキーなロック・チューンと、ナチュラル・テイストあふれるフォーキーなナンバーで、バンド・カラーを確立した。 この「放出される」と「ダンスバンド」ってところが気にいりませんが(笑)、かっちりとまとまってます。 私が学生時代サークルには、このバンドやDAVE MASONなどを好きかどうかで「ちょっとはモノがわかったヤツ」かどうかが格付けされたという恐るべき風潮があったのです。 そのために私はパープル命ということは「おくび」にも出さず、これらのアメリカン・ロックをノルマのように聴きまくったものです。 今になってみると、確かにこのバンドの良さがわからんようでは音楽を友とする甲斐がないようにも思われます。明るく優しいメロディ、がっしりした16ビートのリズム感などスピッツが手本にしたのではないかと思うほどの(どーゆー表現か)素晴しいサウンドであります。 神経質なまでのサウンド創りには、STEELY DANや「こだわりのラーメン屋」にも一脈通じるものがあるかもしれない。 1.Fresh Wind ほら、イントロのシャキシャキしたギターを聞いただけで頬が緩んできます。リズムセッションが入ったとたん首がリズムに合わせて縦にふれてきます。いかん、催眠術にかけてるんじゃない(笑)。だってゴキゲンなんだもの~。 コーラスだってこのとおりタイトルどおり爽やかな風が吹き抜けるようでしょう。 2.Dance With Me イントロのアコギの軋る音が泣かせる。 君と踊りたいんだ、わかるだろ? 夜のとばりが落ちるように、僕も恋に落ちていくよ。 な~んて、需要過剰の男子校の文化祭を思い出してどうする(笑)。 落ちるより落ち込むほうが多かったのですが、まあそれもどうでもよい(笑)。 歌詞とメロディのこんなに幸福な出会いもないよなあ。 聞くだけで優しい気持ちになれる曲No.1ではないか。 3.Time Passes ON この曲は哀愁あふれるメロディに乗った詩をかみしめたいもの。 4.Your Life My Friend この曲でもリズム隊の抜群のグルーヴが味わえます。 私はこの曲のコピーでハイハットの裏打ちとリムショットを覚えたっけ。 しかもただのン・チ・ン・チでなくン・チ・ン・パア(ハイハットの開く音・笑)なんかが時々出てきて、お世話になりました。 5.Let There Be Music どうですこのゴージャスなギター。 デュービーの曲みたいだね、なんて言うのは誰だ!はは・・まったくその通りだわ~。 ギターソロもバクスターみたいではありませんか。 ベースはデュービーほど硬質な音ではありませんな。 楽しさ、高揚感、スッキリ感、この曲にはアメリカン・ロックのすべてが詰まってるぜ!そう思いません?私はこの曲が好きで好きでたまりません。 6.Business as Usual いいね~このランス・ホッペンのファンキーなベース。 カッティングもゴリゴリした他にもう一本三輪素麺のような極細端麗な一本を入れて、なかなか匠の技。 タイトなリズムの上に踊る流麗なギターソロ。まさに痒いところに手の届くサウンドだっ! 7.Cold Spell ヘヴィー級のパンチ力を持ったイントロ。 スネアのアタックが強くメリハリの利いたドラムのフィルイン。TOMMY BOLINにも通じる表情豊かなリードギター。 黒っぽいボーカル。一瞬グレンを思い出してしまいました。 文句なしの名曲。凄い、凄すぎる。 アマバンもこういう曲をコピーしてるとうまくなりますぞ。 8.Ending of a Song 美しいバラード、でも決して過度に甘だるくならないところが良い。 ちゃんとサトウキビ使ってますな(笑)。 80年代だったらAORの魔法をかけられるところが助かりました。 9.Give One Heart レゲエ風のリズムを持った軽やかなナンバー。 ここではひたすらキーボに耳を澄ましましょう。 10.You've Given Me Something ベースがかなり前面に出て大黒柱ぶりを発揮。 これもデュービーと類似の「いけてるアメリカンロックの世界」を具現化しています。 ドラムは「これでもか」というくらいにドライブ感よく軽やかに決めつけてくれる。サークルでも先輩方はこういうメリハリのあるドラム叩けよ・・というようなことを言いたかったに違いない。 ・・と全体に学生時代の思い出がリミックスされて誉め上手になってしまったかもしれません。でもここまで書いた以上は★★★★★以外ありえない。 あとは受け取るほうが、「仲人の話」でも聞くように適度に薄めていただいたらと存じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 8, 2010 06:30:44 AM
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