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カテゴリ:飯坂・土湯・高湯温泉(福島)
私のとって置きの宿を紹介しましょう。
宿というのはゴージャスで新しくなければいかん!という方はここから先読んでいただかなくて結構です。 福島駅前から飯坂電鉄に乗り換え、約40分。終点飯坂駅から橋を渡ってすぐのところにあります。 結構年季の入った建物ですが、中身がいいんだな~中身が。 まずロビーに入ってはや驚きが。 (写真は2008年) 壁掛け時計、ジュークボックスなどのアンティークとレトロな絨毯、ソファなどが相まって、急に大正時代にでもタイムスリップした感覚に包まれます。 「♪いらっしゃいませ~」と出てきたご主人夫婦も美男美女、また竹久夢二の世界から遊びにきたような品のよい方々で、素敵です。 話し方とかも非常に感じがよい。 廊下にもアンティークのコレクションが所狭しと並んでいて、私はみんなに次々と語りかけてこられるような気がしました。 (写真は2008年) 「そうそう、あれは先代のときでしたか、長嶋監督がお泊りになってねえ・・」 「いやいや、それよりあの温泉街で起きた火事は恐ろしかったねえ・・」とか・・。 部屋もたった一人で泊まるというのに、広々。 テラスがついていて、そこにたっぷりといたソファが置かれている。目の前は広々とした川(摺上川)に鴨の群れを眼下にできます。 「こりゃ、いい・・」 私はすっかり自分の別荘でも持ったような気分になって、ゆったりと持ち込んだ本を読みふけった。 体が冷えてきた頃をみはからって、大浴場へ。 パンフでみると以前湯の出口に水車があったようだが、まあ、いいか・・。 (写真は2008年) これもまた色味のよい鉄平石を敷き詰めたレトロな浴場。 じーっくりと湯を味わう。 落ち着く。実に落ち着く・・。 私はこの風呂場も気に入りました。 お湯はひたひたと掛け流されていく。 単純泉であるが、只者ではない湯です。 あがったあと無闇に汗が噴出してきます。 料理も、とても良いです。 土曜の夜一人で泊まって一万円を切る料金でありながら、内容は素晴らしい。 一品ずつ、丁寧につくっているのでしょう。全部おいしくいただきました。 特色のあるものをというより、フツーにおいしいものをバランスよく、という感じ。ウマウマでああります。 かつては温泉旅館の定番だった卓球場や、廊下にはスーパーマリオなど懐かしいソフトが楽しめるゲーム機などがあり、こういうところも実に懐古的なよさが出ています。 私が来たとき、館内には竹内まりあセレクションのオルゴール盤が流れていてこれもいい雰囲気。 ビジネスで素泊まりするにしても、福島市内のビジネスホテルとかよりこちらのほうが ず~っと寛げるし強・オススメです。(ビジネスプランあり。) それから派手派手でなくしっとりした味わいのある宿を探している方にもよいです。 案外、若いカップルとかで来てもいいかも。 私はこれからも、この宿は自分の隠れ家のようにして泊まり続けようと思っています。 ★★★★★。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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