|
テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:その他の山形の温泉
湯野浜温泉 海辺の宿 ホテル福住 一時期、私はこの宿のHPが面白くてたまりませんでした。 生真面目で文学青年的な表現のなかにもときおり噴出してしまうような茶目っ気があり、 特にプランの説明などは「三省堂新明解国語辞典」に通じるものがありましたが、2年ぶり位で見てみたらだいぶフツーになってしまいました。 まだ一部に面影を感じられるとするとこのあたりでしょうか。 「当館は自転車の貸し出しもしておりますので、二人でサイクリングも楽しめます。潮風にあたるもよし、軽く汗をかいて温泉に浸かるもよし、気分をリフレッシュされるにも最適です (注、貸し出しの自転車と写真の自転車とは異なる場合がございます)。」 ぷぷぷ・・ね、なんとなく面白いでしょう?? この楽しいHPも、宿そのものが良くなかったらここまで好感をもてないのですが、私はこのホテル福住、とても気に入っています。 建物そのものはかなり年代モノかもしれません。 私は子供が小学生(いま大学生)のころ、夏休みのたびに毎年ここに連れてきていたから湯野浜には詳しいつもりです、この宿の外観はこのころからほとんど変わっていなません。 しかし中に入ると綺麗にリニューアルされていてだいぶ印象が違います。 私くらいの年代になると、旅館は外観より中が大切なのでよしとしたいのです。 20室と、大きすぎないところもよろしいです。 部屋に入ると、思いのほか海が近いのがわかります。 私は一階の部屋だったので、もう砂浜に座っているような気分です。ここでビールを飲みながら、日本海に沈む夕日を眺める・・。 窓を開けると、部屋に潮風が吹きぬけます。 気持ちイイ! こりゃ気分転換にはサイコーです。 それに私は海とか、川とか、水の音を聞きながら寝るのが好きなのです。 風呂はできたての、木の香あふれる「高砂の湯」、湯に浸かりながら海を見晴らせる「眺海の湯」など時間別に楽しめる。両方とも入らなければ損しますよ! もう海の中に建ってるようなものなので、当然塩化物泉です。なめると非常にしょっぱい。このタイプの湯は肩こり、打ち身などによく効くのです。 で、うれしいのは何といっても朝夕ともに料理を部屋で出してくれることです。 私のような一人客にとってはありがたいです。特に団体さんが来ているときは大広間でぽつんとしているのは侘しいので・・。 湯野浜温泉だからといって、おいしい海の幸を味わえるとは限らないことに注意が必要です。 温海温泉では料理に定評がある宿が多いですが、湯野浜はロケーションが良過ぎることに胡坐をかいてか、割りにロクな食事を出さないところも多いのです。 その点、この「ホテル福住」は大丈夫、太鼓判を押せます。 小細工せず新鮮な食材を生かす調理法で、どれも心底おいしくいただけました。 夕食も、朝食も。館主の「ごあいさつ」の中に、この旅館を紹介した方のHPをリンクしていますが、それを読んでいただければこの宿がどれだけ料理で客に喜んでもらおうとしているかがわかるでしょう。 最後に、もっと面白いトコロあったはずだよな~とHPを探すと、おっ、残ってたっ! 「エビ・カニ満福プラン・・私たち日本人は世界の中でも一番、海からたくさんの食料を得ている民族です。ことに「日本人のカニ・エビ好き」は世界的に有名で、実際にカニやエビの輸入量も世界一となっています」 わはははは!! 旅館の宿泊プランで、なぜ大上段に「民族の食文化論」をぶつかな~(笑)! と、ツッコミたくなるほど誠意あふれるまじめな宿・・それがこの「ホテル福住」であります。 旅なれた人たちに、かな~りオススメですよ!!★★★★★!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[その他の山形の温泉] カテゴリの最新記事
|