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テーマ:今日聴いた音楽(75211)
カテゴリ:邦楽(ポピュラー)
1976年発表の、彼女の代表作。
煌びやかにして高慢、そして可愛らしい倦怠感、とりどり多面体のような声を存分に楽しめます。
山下達郎、矢野顕子、細野晴臣らが曲を提供、バックミュージシャンもドラムに林立夫やポンタ、ギターに鈴木茂、松木恒秀など当代第一線の人たちが集まっています。 この時代のいいところは、スマートに爪を隠そうとせず一流の技量をこれでもかと言わんばかりに見せてくれること。 吉田美奈子はユーミンと同等に評価されてしかるべきアーティストですが、ちょっと出すのが早すぎた?ブラック、ファンク、ジャズなど多くの要素が高次に融合した、凄まじい内容を持つアルバムであり、今聴いてもその凄さは色あせません。 スティーリー・ダンのKATY LIEDが発表されたのが1975年。感度のいい人たちのこと、当然このあたりも研究し尽くしていたことでしょう。 そうそう、すっかりスタンダードナンバーになってしまった「夢で逢えたら」は美奈子が作詞作曲したものですよ。 ハッピーエンド、てぃんぱんあれい、達郎、細野あたりが好きなヒトは必聴・・って、当然持ってますか・・ね。 1, 愛は彼方 美奈子の声の美しさを味わえる名曲。聴けば聴くほど素晴しい。 ギターもWALTER BECKERばりに渋く決めています。 2.かたおもい この曲もサウンドの味わいがいいです。リズムの扱いなどに実験的な要素も感じられますが、曲そのものの美しさを壊してはいません。後半、ストリングスが入ってくるアレンジもよく錬られています。 3.朝は君に トロピカルなまどろんだ雰囲気のなか、ページを一枚づつ開いていくような感触のあるイントロ。この奇抜にして歌心のあるドラムはポンタでしょう。 アルバム中、私が一番好きな曲です。ギター、ワウ利かせ過ぎたかな~(笑)。 ねえ君が微笑みをみせたらあげるね、とっておきの朝を 4.ケッペキにいさん お遊びの一曲ですが、演奏技術でミュージシャン達が火花を散らしています。 これもドラムはポンタでしょう。16ビートドラミングのお手本のような演奏です。 5.ラムはお好き? こういう化粧濃さそうな夜の曲(意味不明)を歌わせてもなかなかいいですね。 コーラスに達郎が参加してるかな。エンディングにオフザケが入るのはシュガーベイブなどでもみらせるお約束。 6.夢で逢えたら 卒業演奏会でアコギ弾いて歌いましたとも(笑)。 この曲聴いてからですかね、音楽が生活の一部になったのは。それくらい初めて聴いたときインパクトがありました。 ラジオで聴いたときはさぞかし綺麗なヒトが歌ってるんだろうな~と妄想していましたが・・あ、失礼(笑)。 中間、コーラスをバックにセリフがはいるところ、ゾクッとするな~。 最後のららら~の声も華麗この上なし。 7.チョッカイ これもお遊びと実験の中間的な曲。SLYから始まったスラップ・ベース。この頃のニューミュージック(死語)では必需品でありました。うねり感も相当ありますね。 ♪そろそろ潮時~のところのタムのオカズ、意図的にオーバーランして次の小節に大幅にはみ出しております。アマはここでリタイヤ(笑)。 8.忘れかけてた季節へ 表情豊かなピアノ一本でしっとりと歌い上げる。美奈子でなければこうはいかないでしょう。 9.ラスト・ステップ 達郎の名曲中の名曲。 一度聴いたら忘れられないキャッチーさ。 バックもそれぞれ手数が多いですが、さすが手だれ揃い、全体しっくりと収まっています。 10. 永遠に ジャジーなしっとり曲。バックはまるでウェザーリポートが演奏しているかのよう。 ★★★★★。「ケッペキにいさん」はちょっと余分だったかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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