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カテゴリ:よもやま話
アジアの田舎。
古くなったコンテナ車を原っぱにおいて、集会所にしてあります。 私は18歳です。 そこである人と待ち合わせをしています。 その仲立ちをしている30歳くらいの女性もコンテナにいます。 約束の時間を20分過ぎても来ないので、じりじりしていると、 その女性は「ここでは相手より遅れて来ることによって、お付き合いを優位に進めようとする習慣があるのよ」と語りました。 車外に目をやると、現地のお巡りさんが家族で調べに来ました。奥さん、子供たち、みんな巡査帽を被っています。 どうやら、「ここに許可なくクルマを停めてはいけない、所定の手続きをするように」ということらしいのです。 それで私は仕方なくこの家族について行くことにします。 歩いているうちに、子供たちとはすっかり打ち解けてしまいました。 私が帽子をつまみ上げると、「レンタル!」と答ました。 貧しい街の目抜き通りには食堂が目立ちます。ブタの丸焼きが土地の名物らしい。 巡査が、「この店が一番うまい」と案内しますが、他の店に比べて明らかに客が閑散としていて、清潔でもなく、とてもいい店のようには思えませんでした。 豚料理は普通の味でした。さて手続きを、という段になって、私は「この街を降りる」必要があることを知らされました。誰かが、ドア越しに、「早く降りて!」と叫びました。 街自体が、巨大な鉄軌道上を走っていたのです。 私は動き出している街から、自分の荷物を次々と運びだし、自分も降りようとしますが、食堂のコックが代金払え!と叫んでいます。 私は30$位が適当と考えますが、コックは100だ!と主張しています。 私は30$を投げつけて、街を降りてしまうが、コックはまだ中華包丁を降り回しながら叫んでいる。 「残りを払わないと、お前の店に私の商品を置いてもらうからな!」 あっ、それが初めからの狙いだったのか。ということは、まず待ち合わせの段階からの罠だったんだな、と全てが了解できました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 29, 2010 12:07:47 PM
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