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カテゴリ:赤倉・瀬見・肘折温泉
瀬見温泉に行ったことのある方はあのドヒャーというくらい古めかしい旅館をご覧になったことでしょう。
瀬見温泉 喜至楼 なにしろ本館は一部明治元年建築。見るからに普請の確かさ、多くの歴史を感じさせる風格ある建物です。そして別館は昭和元年築ですが、外からはむしろコンクリートの色があせた別館のほうが古めかしい感じがします。 以前遠くから眺めたときは見事な建物だけど泊まるには腰がひけるなあ~と思っていました。 「まともなのだろうか」という不安です。 古いのはいいけど・・廃墟っぽさが少しでもあったらイヤなのです。 しかし意を決して泊まってみると、意外なほど居心地がよかったのです。 そして意外続きに、若くて威勢のよい従業員の方々が生き生きと働き、館内の隅々まで手入れしているのでした。 喜至楼の建物に話を戻しますが、「玄関を一歩くぐれば明治時代」。 本館玄関には、「いらっしゃいませ」とかしずく和服女性の、彩色も鮮やかな彫刻が出迎えています。 館内は、まるで迷路。ところどころに凝った彩色彫刻や古い大時計、昔の火鉢などが置かれ、語りかけてきます。夜中に風呂に入りにいくのはちょっとした肝試しかも・・。 朝夕ともに部屋出ししてくれる食事は十分満足がいきます。 自慢の鮎のほか、鯉の刺身、山菜、山形牛など・・。 朝食には、鮎の一夜干しを炙って食します。味噌汁を温めるより断然嬉しい。 風呂も超レトロです。円形の大浴場が見事。 塩化物泉の透明な湯がかけ流しになっています。 このだだっ広い風呂に夜中にたった一人で入るのはなんとも贅沢。至福じゃあ~。 脱衣場には「金太郎と熊」の彩色彫刻。 いま、こういうのを作れる人は日本にどれほど残っているでしょうか? なんとも楽しい趣向です。 もう一つの「ローマ風呂」もなかなか味わいの深い装飾がほどこされています。 料金は土曜の夜、一人で一部屋使って8500円位だからかなりリーズナブルといえます。(楽天トラベルに登録してるのに、なぜ予約受付がないのかっ?) この宿は・・好きな人はもうまさに「喜至楼」その名の通りですし、受け付けないヒトはもう全然ダメかもしれません。 私は料理もいいし、ムチャクチャとまではいきませんがかなり気にいっています。 今年のうちにもう一回くらい泊まろうかなと思っています。 ★★★★ 瀬見温泉では、このほか家族で「観松館」に二度ほど泊まったことがあります。 こちらは誰がいつ泊まっても満足できる宿と推薦できます。 ただ、増築を重ねた宿の規模の割りに風呂が狭いかなと感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 29, 2010 12:17:50 PM
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