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カテゴリ:エリック・クラプトン解説
高校生のバリバリ・パープル坊主だった私は、このアルバム聴いたとき、「ダメ!このバンド」と愚かにもパスしていました。
このアフリカンなドラムに対する嫌悪感もありましたが、なによりスピード感が感じられないのが我慢なりませんでした。 かといってサバスのようにヘヴィというのでもなし、どうにも取り柄がないように思えたのですが、結局86年にCDが出たときにまた買ってしまいました。 今?この泥酔したときのような、あるいは葉っぱちょっとやったときのような(経験はありませんが)まどろみ感が今はとても気持ちイイものです。 ああ、なんでアルバム一枚で解散してしまったんだよう~。 あのベックでさえ2枚までは踏ん張ったのに(笑)。 ★★★★★!!! 1. Had to Cry Today ハナっからぐらぐらっとするサウンドです。 いいね、やっぱり(笑)。 この重厚な感じ、なんで他のバンドではこういう風に感じられないんでしょうか。 ウィンウッドの声がバンドとまったく違う世界にいる感覚? それがゆえにバンドがオトの塊になっているような感覚? ベーカーのドラムもいつになく、「大リーガー養成ギブス」を着用したかのような自制ぎみのテンポです。 2.Can't Find My Home アコギ中心のサウンドだが軽くならないのは、ベーカーのHHとブラシワークの匠の技ゆえでしょうか。 シンバルの「かしゃん」というクラッシュ音が申し分なく録れています。 3.Well All Right このアルバムにしてはいきなりテンション高いです。 一番好きかな、この盤の中でも。 Aメロに入るとなんだか「隣の世界に踏み入れた」感じがしませんか。 ドラムのスネアの音もなんだかいい感じです。 グレッチのベースワークもいいね~。 あんがいこのまどろむようなグルーブ感はこのベースが一役買っているかもしれません。 後半は、クリーム時代のようなお約束のインプロビですが、ここではピアノのキレが素晴らしい。 4.Presence of the Load クラプトン色の出ている名曲。 ここで最もイキのいいギターソロが聴けます。 名づけて「パワー・ゴスペル」(笑)。 私がギタリストだったらこの曲コピーしたいと思いました。 ベーカーのオカズがちょっとありきたりかなあ・・。 5.Sea of Joy ウィンウッドのギリギリボイスを楽しむのはこの曲か(笑)。 ベーカーのズンドコドラムを堪能できます(笑)。 このアルバムを象徴するような「薄ら重ったい」曲ではないでしょうか。 6.Do What You Like トリップ感覚の塊ですね~。 意識の真ん中がどんどんと遠ざかっていって、周辺にうずくまっていた・・、 あっ、精神論はこの次にして(笑)。 グレッチのベースがもう少し暴れてもよかったような気もしますが。 ここではまあ、ベイカーのドラムソロを聴きますか。 7.Exchange and Mart グリコのおまけその1. 曲もサウンドも質も悪く、なんでこんなのを入れたのか・・。 このドラム、クラプトンじゃねえか?(笑) 8.Spending All My Days グリコのおまけその2. 演奏さらに悲惨。 このドラム、通りがかりの人じゃねえか? (笑)
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