ガンズのファンでも「これが一番!」と支持の高いファーストアルバム。
今さらこんなことをいうと叱られるかもしれないが、初めて聴いたときエアロに似てるな~と思った。今聴いてもちょっとそういう感じがする。
私はドラマーなので基本的に、ヴォーカルとギターだけで聴かせていくグループはイマイチ好きではない。
最高のロックバンドというのは最強のベーシスト、ドラマーがいるもんなんだよな~。
ツェッペリンやパープルを見よ!
しかし確かにイイ。演奏も、曲の出来も。
アマゾンの評で、「こういうロックありそうでなかった」というのが言いえて妙である。
アクセルの表現力はズバ抜けているし、スラッシュのギターのフレーズも絶品だ。
というわけで★★★★。
01. Welcome to the Jungle
お、おおお、お~っ!という雄たけびではじまるこの曲。
リフもシャクシャクとオトもよく、フレーズはキャッチー。
こういう風にギターのバッキングできたらさぞ気持ちいいだろう。
♪Jungle,Welcome to the Jungle~のメロが耳に張り付いて離れない。
アルバムの中ではこれがダントツで好き。
02. It's So Easy
わりにありがちなリフだが、ふわ~っとしたサビが生きている。
これも同じヴォーカル?
何だこの「低音の魅力」は(笑)。
180度違うタイプの声に聴こえるぞ!
アクセルの声は[「なないろ」だな~。
03. Nightrain
この曲、なんかいいな~。アルバムで2番目に好きな曲だ。
ベースの硬質なサウンド(あと5%くらい音量あげてくれ)とかギターのリフのサクサクときめつける感じがいいのかな。
ギターソロの展開、なぜか日本のBOWWAWを思い出してしまった。
エンディングのギターのスタッカートも上手い。
04. Out ta Get Me
リフはさもないが、ギターソロの入りっぱな、グ、ギ、ゴと引掻くオトがいい。
ヴォーカルの節回しにスコピのクラウスとの共通点を嗅ぎ取ってしまった。
05. Mr. Brownstone
全員ユニゾンのリフが、エアロあたりにありそうではないか。
いいグルーブだ。
スラッシュのギターソロはHRギターのお手本だ。
ソロのところで「いけ~~~っ!」という感じになるのがHRの醍醐味だよね。
06. Paradise City
コンサートではトリの定番。
「suicide shift」という凄いガンズのサイトから引用しよう。
http://www.suicideshift.info/discography/afd.html
アクセルのコメント:
「ヴァースは、ジャングルの中にいることについてで、コーラスは、中西部とかに戻ってる感じになってる。小さい子供だった頃、青空を見上げて『ああ、これは一体なんだろう。空はなんて広いんだろう』って感じたときのことを思い出させるよ。すべてがずっと無垢だった。この歌にはすごく素朴なフィーリングを持ったパートがあって、オレのヴォーカルを重ねてみたら(5トラック使った)、なんだかアイルランドとかスコットランドの古い遺跡を引き継いでるみたいな感じが出てきたんだ」
そう聞いたら、なんだかそんな気がしてきた(笑)。共感の輪というものを感じるよね。この曲には。
07. My Michelle
「破壊」というテーマに近いのがこれか。
ドラム、イントロでラフに開いたハイハットの音を大きくフーチャーしてるのが効を奏しているのか。
アクセルのヴォーカルもどこまでも雄弁だ。
08. Think about You
ドラム、カウベル好きだな~。しかもミュートしないでわりと響かせ気味で。
こういうテンポはなんていう?中腰疾走型?
エンディングはもう一工夫ほしかった。
09. Sweet Child O' Mine
シングル・ヒットしたナンバー。
なるほどドライブしながら流したい曲だね。広がりもあって。
グルーヴもよくて身体が横に揺れる。
イントロのギター、美しい音色。
後半のギター、芸術的。畜生、上手いなあ。
10. You're Crazy
疾走感あふれるナンバー。ここでもBOWWAW思い出しちまった。
'SIGNAL FIRE'だっけ?
そうそう、余談だがギターマガジンで、そのBOWWAWの山本恭司さんがTOMMY BOLINを思い切り評価するコメントをしてくれて私はうれしかった。
11. Anything Goes
ゴキゲンなロケンロール。どことなくコミカルな味わいで、デヴィッド・リーあたりにも歌わしてみたい。このツルンと新素材のようなオト、ギターはどんなエフェクター使ってるんだ?
12. Rocket Queen
おお、このイントロいいね。
コンサートで聴いたらさぞかし盛り上がるだろうな~という曲。
ベースもひゅんひゅんと快調に響いております。
リズムセッションが全面に出る曲が何曲かあったらさらに満足だったのであります。