|
テーマ:今日聴いた音楽(75207)
カテゴリ:山下達郎解説
「火の玉ボーイ」を紹介したら、やはり日本ロックの誇るべき名盤として、若き日の山下達郎の率いるシュガーベイブの「SONGS」を取り上げないのはいかにも片手落ち、という気がしてきました。
若き日の大貫妙子もおり、曲とボーカルの入れ替わり具合も非常にほどよい。さらに歌詞では伊藤銀次も参加するなど、実にゴージャスなラインナップであります。 ケチのつけようがありません。★★★★★。 1.SHOW 達郎ファンならこのイントロを聴いただけであっ!すでにタツローサウンドだっ!と感激するでしょう。達郎は最初から達郎だったのです。すごいことです。 そしてこのギターのカッティング。ソロも決してギュイ~ンと伸ばさず濁らず、ひたすらテロテロ~っとやるのがカッコよくて、うちのサークルはほとんどがこのタイプでしたね。リトナー風というか。 もちろん「強力ハードロック・ギタリスト」もいることはいて、達郎でいえば、'BOMBER'なんかで出番じゃ!とハリキっていたっけ(あの曲はテロテロでは感じが出ない)。 2.DOWNTOWN 卒業演奏会のトリの曲でした。今聴いても、ああああという気持ちです。 このドッドド、ドッドドというバスドラが疲れてたまんないので、ツッドドに手抜き(というのか)しておりました。どーでもいいですね。 3.蜃気楼の街 この大貫妙子の歌がいい。 決してこのころ器用じゃないけど、頭のいい女のヒトという声のイメージでした。 4.風の世界 妙子続く。 さびしがりや 私を 尋ねて来たあなたは風 開け放した窓から 夜の影としのび込んでうずまく このヒトと達郎の曲のバランスがいいのでアルバムとしてとても聴きやすいです。 5. ためいきばかり 作詞作曲、村松邦男。 このコードやキメにどことなくDAVE MASONを感じます。 こういう異質な才能もいいもの。 6. いつも通り サイコーに好きなナンバーです。 くら明るいというか・・爽やかな反面ちょっと神経質っぽい感じもあって、ミョーな味があるのです。ホーンを使った、アメリカっぽいアレンジは達郎の次のソロに繋がっていくのかな。 8.すてきなメロディ 妙子・達郎の合作。歌詞は銀次も加わり、悪いはずがありません。 オモチャみたいなピアノの音がイイ味付けをしています。 9.今日はなんだか 大好きでありながら、なぜかレパートリーにできなかった曲です。 確か「あのとき君の心が僕の胸に~」の後の「届いた~」のところで みんな声がヒッコロゲルからでした(笑)。 それにしても名曲だな~。これは。 10.雨は手のひらにいっぱい 何でこんなにイイ曲がてんこ盛りなのかっ!2,3曲づつに散らして何枚も発表したら儲かったな・・などとセコいことを考えてはいけません。だからこそ名盤なんだから。 11.過ぎ去りし日々’60's Dream’ 30th アニバーサリーアルバムによせた銀次のコメント。 「当時ジム・ウェッブのナイーブさにハマっていた作詞家・銀次の側面がうかがわれて、ちょっと恥ずかしい気もするけど、今でも好きな曲です」 確かに、ナイーブで耽美的な詩です。 曲もぴたり合って、またーりする世界を現出しています。 11.SUGAR 吉田美奈子のFLAPPERでもそうでしたが、このころ、この一派ではこうした実験的かつ大笑いなヘタレ曲を入れるのが「お約束」だったのでしょうか。 挿入されている歌詞の部分はミョーに美しいんだけど・・。 注目!?はエンディングのフェードアウト間際のステレンキョーなシャウトですかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 13, 2010 08:06:45 PM
コメント(0) | コメントを書く
[山下達郎解説] カテゴリの最新記事
|