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テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:ユーライア・ヒープ解説
ツタヤからもらった「ミュージック・ハンドブック2005」にも「大人のロック!」の「人気番付」に、ヒープのヒの字も出てこないのは実に寂しいことです。
しかもいまだに現役バンドとして活躍しているのに。 とにかくメンバーチェンジの多いバンドで(パープルなどに比べても遥かに多い)ある時期からは出すアルバム出すアルバム、「期待するだけムダ」という状況になり、ファンを失っていったのはまことに残念です。仏の顔も10度までだったようです。 それでもヒープには未だに根強い愛好者がおり、まあ、私もカツカツではその中に入るのでしょうか。ときおり棚から出してはやっぱイイじゃないの~。と満足しています。 しかも聴くたびに新しい発見があったりして、なかなか深いのですよ。 ★★★★ 1.Bird of Prey イントロのキーボ、コーラス、そしてひときわ鋭く響き渡るヴァイロンのシャウトと徐々に加わっていくところ、は何度聴いてもよくできてます。そして続くAメロも秀逸だ。ドラムがちょっと物足りませんが。 2.Park 地味だがヒープらしい、秀作だと思います。 なぜかこの曲聴いていると「日本昔話」を思い出してしまいます(あ~っ、何てことを!) 途中からはブレイクの多いジャズ風で、ちょっと「クリムゾン・キングの宮殿」を思い出さないでもありません。 3.Time to Live イントロもうちょっとならなかったのでしょうか。 で、全体にもっとヘヴィな音にしてもよかった。 ヴァイロンのシャウトは実によろしいです。 4.Lady in Black ああ、懐かしい。 2代目ヴォーカルのJOHN LAWTONさん来日記念オフ会で叩かせていただきました。 そういう思い出が重なると、余計イイ曲に感じますね(笑)。 5.High Priestess 軽快ロックンロールですが、エコーの利いたコーラスで一味違います。ま、次のSalisburyが「満漢全席」なのでちょっと腹ごなしといったところか。 6.Salisbury オケも大胆に導入した荘厳なイントロ。ちょっと一期のアートロックなパープルも思い出します。 Aメロは’JULY MORNING’に酷似していないでしょうか。 この曲で再発見したのはリードギターのMICK BOXの素晴らしさでした。 曲全体の仕上がりを考えて音作りをする職人です。 リアルタイムではギターのテクがパープル・ツェッペリンに見劣りするなーとずーっと思っており、その演奏する姿から「寝たきりギタリスト」とか悪態をついていたのですが、なかなかどうして。 間奏部なぞはこれなくして曲が成り立たないくらいいい仕事をしているではないですか。
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