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テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:エアロスミス解説
このバンドを初めて聴いたのは1975年頃か・・。
当時の私はパープル小僧でしたから、こういうストレートなロックンロールバンドは好きじゃありませんでした。 なんつーか、こんなのテクいらないじゃん、という感じですかね。 しかし圧倒的なドロ臭さと「DREAM ON」「SWEET EMOTION」などのどこか情感豊かで洗練されたオトの作りが両立しているあたりに、どこか並はずれたものを感じていました。 「エアロは、荒れながらまとまっている」と思ったのです。 それにどの曲も、イントロとリフがいいじゃないか! いいリフというのは3日くらい「寝食をともにしてしまう」のです。 当時、残念だったのはリズムセッションにばかり耳が行っていて、ジョーの渋く荒れたギターの良さが理解できなかったことです。 1973年「野獣生誕」でデビュー。 1976年、4枚目のアルバム「ロックス」で人気・実力ともトップクラスのバンドの地位を確立。 1979年、ギターJOE PERRYの奥さんとヴォーカルのSTEVEN TYLERの不仲によりJOEが離脱。 BRAD WHITFORDも離脱し、代役を立てて活動するがバンドはどん底に。 1985年、2人が復帰、アルバム「DONE WITH MIRRORS」をリリース。 イマイチ!マネージャーのティム・コリンズ、全員にヤク中毒の治療を命令。 1987年、身も心もキレイになったエアロは、「PARMANENT VACATION」で完全復活。 1989年、プラチナ・ディスクとなった「PUMP」でさらにダメ押し。 1991年、ソニー・ミュージックと契約。 1998年7月、映画「アルマゲドン」の挿入歌「Miss a Thing」が初のナンバーワンヒットを記録。 9月になり、スティーブンが足の怪我(マイクスタンドぶつけたんだよね)の療養から復帰 し、全米ツアーを再開。 ゲフィンレコード時代の曲からなるライブアルバム「 A LITTLE SOUTH OF SANITY 」リリース(日本盤)。ライブによるベストアルバムといった趣のお買い得アルバムです。 CD 1 1.Eat the Rich カーニバルから始まる、なんともワクワクするオープニング。 リフが始まるとググッと引き込まれます。 うむ!納得。これぞロックだよなあ~。このノリは絶妙にウネリの効いたトムハミルトンのベースの功徳でありましょう(耳を澄ませてみよう)。 こういう、いいベースのいるバンドがスキですね。基本的に。 2.Love in a Elevator このオトもサイコーですね~。 いくらラウドでヘヴィでも耳にさわりがない。 ドラムも「威風堂々」という四字熟語を思い出します。 シンコペーションを上手く使っている。 ここでもベースがシビレます。 3.Falling in Love ブラス音のフレーズがなんともミョ~で夢に出てきそうです。 ギターソロが適度に荒れててカッコ良すぎます。 こういうのがいいソロなんだね。めちゃ速く弾くのが能じゃありません。 4.Same Old Song and Dance 初期エアロの曲。懐かしいなあ~。 こういうシャフル、好きだな~。 途中からパープルの'Strange Kind of Woman'を聴いているような錯覚になります。 5.Hole in my Soul なんだろうね。この甘美さは・・。 下品の固まりの癖に(失礼!いい意味で・・ってか)、こういう曲を歌わせたらスティーヴンは最高のシンガーです。 そしてこういう切り札を持っているところもエアロの強み。うむ~泣けるぜ。 歌詞覚えようかな~。と思うくらい好きなナンバーです。 6.Money on my Back エアロの場合、イントロの頭ノリのリフだけで秒殺されてしまう曲が多いのです。 (それをカウベルやピアノで強調しているのも多い) 効くんですよ、これが(笑)。 これなんかもそうですかね。 トムのゴリゴリしたベースが、これまたいい感じです。 7.Livin' on the Edge エアロの曲は、入れ込ませるために、聴くほうのエネルギーを他のバンドの数倍消耗させます。 ピーコピーコ・・私も入れ込んで聴いているうちに、そろそろカラータイマーが点滅してきました。 こういうタイミングでこうした曲というのもニクいんじゃ。 8.Cryin' 甘い甘いバラード。後半のハモニカがずるいぞ!くすぐるなあ~~っ(弱いので)! 9.Rag Doll このギターはどっちかな? ノリのいいバックの大海原を、なかなかゴージャスな絵姿で泳いでおります。 10.Angel おお、・・ 「やれ打つな AOR仕様の エアロかな」(季語がないな~♪) ストリングスの旋律がレトロですが、こういう曲にはなるべく与しないようにしようかな。 11.Janie's Got a Gun まったりした曲調ですが、ギターソロはひたすらテンション高く、うろつき、あたりを掻き毟るようなフレーズを発しています。 12.Amazing これもなっかなかAOR風ではあるが、捨てがたいものがあります。 たぶんスティーブンやジョーの持つ野趣がベタを相殺しているのでしょう。 あと一枚あります。ふうふう・・。続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 12, 2010 09:08:41 PM
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