|
テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:ディープ・パープルファミリー解説
【先々週発売】【Rock/Pops:テ】ディープ・パープルDeep Purple / スレイヴス・アンド・マス... ギランが一時期脱退し、JOE LYNN TURNERがボーカルをとる、パープル史の中でも異色のアルバム。レインボウのボーカルだったのだから悪くはないだろうと思ったが・・。 「紫の低空飛行」であった(笑)。 一曲目を聴いて脱力してはいけない。 また、途中まで聴きすすんでもテンションが上がらないからといって、怒って席を立つのは早計というもの。 「パープルだと思わなければいいアルバム・・そんなありきたりなコメントは、耳にタコだっ!」? いやいや、その気持ちは私のものでもあるが、まあまあ、気を取り直して。 最後の曲はパープルらしいとは言いませんが、なかなかの力作なのでみんなで持ちこたえましょうぞ(何のために!)。 それに、マシンヘッドの直後にこれだったらそうとうヘコむだろうだろうが、考えてもみてほしい。 前作が「THE HOUSE OF BLUE LIGHT」、この後が「THE BATTLE RAGES ON・・」だよ、それを考慮に入れれば、このアルバムも楽天イーグルスの有銘のようなものだという結論がおのずと導くことができよう(2006.5現在)。 根気良く何べんも聴いていると、それなりに良くなってきますよ。きっと。 ★★☆ 1.King of Dreams イントロ、ちょっと思わせぶりな音階ではじまり(怪獣映画のようである)、おっ、期待できるかなと一瞬思ったが、まるで 「四つ角でさんざん迷ったあげく車が来る寸前にのた~っと出てくる女性ドライバー」 のように、なしくずし的にだらしなくはじまるAメロ。 うむ~、悪いボーカルじゃないけど、トロミが多すぎてHRには合わないな~。 パープルでやると、小説家が徴兵されて軍服着ているようになってしまう。 ロジャーのオカズもなんかなあ・・。 2.The Cut Runs Deep またまた、安直なリフをっ。 イアンペイスのドラムがこれまた冴えない。 ジョンロードが健気にがんばって弾きまくっている。 リッチーはジョンリーをカバーしようとしてか、いつになく真面目に仕事に取り組んでいる。 3.Fire in the Basement イントロは一期のWring that Neckに似ている。 シャッフル・ロックの名曲、「Lazy」をうんとあっさり目にしたような曲。 こういうのを弾かせるとロジャーグローバーは上手い。ちょっとサウンドがモコモコしてるところが気にいらないが。 4.Fortuneteller わりとイイ曲だと思った。 中間部キーボのコード展開で、うっ、と思う美しいところがある。 しかしこういうのはデビカバだとよかったと思われるし、ジョーリンは気の毒だ。 途中のフレーズがレインボウ風だ。リッチーのギターはまあ、こういうコード展開だとこんなもんかな。 5.Truth Hurts ふしぎな9連符のリフ。それがテーマになって悠々と曲は続く。 私は眠る。 6.Love Conquers All おっ、美しいイントロ、いいぞ、ジョン。 しかし続くメロは心なしかAOR風。 ジョーの声はこういう曲に合うのは確かだ。 7.Breakfast in Bead 確かに・・パープルじゃないと思えばイイ曲かもしれない。 イアンペイス、去勢されたようなドラムであります。 8.Too Much is Not Enough ♪デーデデッデッデッ、こんなさもないフレーズでも、なんでパープルがやるとこう腹が立つのだろう。愛なのね(笑)。 9.Wicked Ways おおっ、体力ここまで温存してきたか! まあ途中まではフツーだが、中盤のギターソロからリズム的にも面白くなり、ストリングスもかぶり、すばらしきレインボウが再現される・・ってそれでいいのか。 いや、一期パープルのアートな感じもあるし。たぶんこの曲が一番いい。 Ritchie Blackmore guitar, winger Roger Glover bass, additional keyboards, defender Jon Lord organ, keyboards, string arrangements Ian Paice drums, centre forward Joe Lynn Turner vocals, midfield (パープルの公式オフィシャルからいただいたメンバー表だが、最後のウィングだのディフェンダーとかいうのは何じゃ???) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ディープ・パープルファミリー解説] カテゴリの最新記事
|