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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:海外情報
長年あこがれていた「仏跳牆」を口にすることができました。
まずはまじめなハナシから。 本日は「日中産業科学技術交流シンポジウム」に参加。 急速に成長を続ける中国にとって、エネルギーの確保と環境問題への対応は最重要課題。 過度な石炭依存から脱却し、持続可能で環境コンシャスなエネルギーを確保するため、太陽光発電、燃料電池、風力発電などの開発を急ピッチで進めている。 そこでキーになるのは何をおいても科学技術。日中協力のもとこのエネルギー問題の解決に向け努力するとともに、そこに新たなビジネスチャンスも見出しましょうと、こういういうテーマであった。 ロンドンのベンチャーキャピタルもこの分野の成長性に着目し、参加してプレゼンしていた。 しかし・・・よく言われていることだが、中国はいま、すさまじいばかりに科学に傾倒している。 その中で哲学や文学、倫理といった人間性の根底を考究する、モノの役に立たない・儲からない学問が今後どんどん切り捨てられていくのは明らか。 従来の権力主義に科学万能主義、拝金主義が加わって、社会の健全さが損なわれていくことを警戒しなければいけない(日本の大学でもその傾向が強まっているようだけど)。 一方で中国が環境問題に思いのほか熱心だということがわかって少しは安心した。これは今回の収穫であった。 と、格調高いハナシ(それほどでもないか)はここまで。 人民大会堂・・ここは中国の国会議事堂にあたる建物。 前は天安門広場。百万人が入るというどでかさ。 ウイークデイだったので人は比較的少ないが、ここに人が集まると広さを実感できる! 警備は非常に厳重で、正式な招待状がないと敷地内に入れない。 今回は団体の中にかなりのVIPが入っていたので科学技術院院長招待でご相伴させていただいた。 中は薄暗いけど広々、超豪華。 写真は一階ロビー。 トイレも一階ごとにまるで高速道路のパーキングエリアのようなでかいのがついている。 中に仕切りがあって、その表示がわかりやすくてチャーミングであった。 「←小便方向 大便方向→」 わははは。 引き続き食事のハナシで恐縮だが、今回は団体なのででかい宴会場でいただく。 釣魚台にひき続き、ここもフランス料理風、あるいは懐石風に一品づつ恭しく供される。 中国最高峰の人たちの厨房から出てくるのだから、一品一品が高度に洗練されていることはいうまでもない(はずだ^^;) 仏跳牆(ファッチョーチュン)。 修業中の坊さんもこの匂いをかぐと、たまらなくなって垣根を飛び越えて食べに来るくるという意味で名づけられたという。器に干しアワビ、干し貝柱、魚の浮き袋、山椒魚、鹿の尾、朝鮮人参、クコなどおびただしい種類の高級食材を入れて蒸し煮にしたもの。 目の前で目張りの朴の葉をはがしていただく。 おお、これが長年あこがれていた料理。たまらず一口。 ・・・・・ 「ああ、○○○でありながら○○となることなく、しかも○○で○○だわ!」 (栗田さん風になるようにお好きな言葉をお入れください) さすがにマンガ「中華一番」のように 「おお、全身の血液が音を立てて駆け巡っていく!」 というトンデモなことまでは言えないが、まあしばし、陶然とさせていただきました。 ついでに私も行儀が悪かろうという心の垣根を超えて、写真をパチリ。 どうです、旨そうでしょう。 日本でも出す中華料理屋さんはあるでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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