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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:その他の宮城の温泉
思いのほか小奇麗な「山野川旅館」の建物。 入浴料金は500円。あと700円プラスで大広間での休憩ができる。 少し、高いかな。 ともあれ風呂場に直行。ガーン!せ、狭い! 浴槽は「自分の肘計測法」で測ったところ立1.5メートル、横2.3メートル位。 まあ、1人でのびのび、2人でちょうど、全員仲良しなら3人許せる、という、そういう湯船であった。 カランは2人分あるので、なにげに体を洗いながら待つという手を考えても、 まあ4人でもかなりスシ詰めというか芋洗いというか、そんな感が生じる風呂場である。 ア~写真を撮りたいが、人がいる。 新しいタイル貼り、窓はいちおう2方向に開けているが、目隠しがあり、まばらな竹林が見える程度だ。湯の注ぎ口はどこにもなく、湯船の一箇所からかなりの勢いで吹き出ている。しかし一方ではスゴイ勢いでお湯を吸い込んでいるところがある。 たとえ循環でも、湯の注ぎ口くらいはあってしかるべきではなかろうか。 でないと、どうしても不潔な感じがしてしまうのだ。 湯は白濁しており、やや青みがかっている。 表示を見ると含硫黄 ナトリウム カルシウム 塩化物泉。 泉温は19度と低いので加熱循環しているのだ。温泉ではなく鉱泉であった。 ちょうど一人が服を着ているところであったが、 「今まさに風呂に入らんとしているおじいさん」 がいた。残念! おじいさんと並んで風呂に入っていると、やはり閉塞感がある。 そのおじいさんが淡白にも先に上がったので、 「ラキー!風呂場の写真を撮ろう」 と脱衣場に飛び出たらまた、 「今まさに風呂に入らんとステテコを脱いでいるオヤジさん」 がいて、あわててUターン。挙動不審に思われただろうか。 (この人と一人きりになるまで根競べしようか) とも思ったが、それほどムキになるほどの湯でもなく、私は再び脱衣場に出た。 するとさらに、 「今まさに風呂に入らんとシャツを脱いでいる若者」 が2人もいた。私はこのとき (これで風呂場の中は3人になった。ちょっと狭苦しい思いをするだろうな) と老婆心が騒いだ。 しかしだ、そんなこんなで私が狭い脱衣場で服を着ているときに、さらに2人が入ってきた。 どわーっ! これで5人。 ・・・浴槽3、洗い場2。 私は心で、 「いかん!この風呂場は4人でいっぱいいっぱいなんや!」 と彼らを制した。が、彼らはまったくこの風呂の厳しい物理的条件を斟酌することもなく服を脱いでいく。脱衣場の人口密度も、極限へと達しつつあった。 まさにそのとき、扉が開き、もう1人が入ってきた。 脱衣場の2人が同時に言った。 「あ、先生!」 同窓会だったのか・・ 「キミたち、もういっぺん服を着なおして先生を入れてあげるしかないぜ!」 と心の中で語りかけた。 旅館を出るとき、またどやどやと日帰りのお客さんたちが入ってきた。 Getting Tighter!←4期パープルの曲である。 風呂の湯はどんどん濃くなっていくだろう。 写真は日当たりのいい廊下。左が大広間、突き当たりが風呂場。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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