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テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:エアロスミス解説
いつになくブルース色を薄め、ポップ路線で積極的に売りに出たのが大当たり。
ブルース色はないが、ヘビーという面では十分満足できます。 スティーブンのボーカルもまったく衰えを感じさせません。 さすがに後半になると「磨ぎすぎて甘だるくなった吟醸酒」のような感じもしてきますが、 「Jaded」 、「Fly Away From Here」この2曲だけでも持っている価値はある。 ★★★★ 1. Beyond Beautiful 中近東風のクスグリがまた上手すぎます。いつにも増して重厚なリフも良し。 曲作りのコツ、勘所を完全に押さえてしまったグループ、それがエアロです。 2. Just Push Play タイトル・チューンだが、実はこういうヒップホップ風味は苦手・・。 ドラムの残響を長くとっているところがサウンド上のミソか。 私もこんな風にプレイを録音してみたいものです。 3. Jaded 「jaded」とは「へとへとになった、疲れきった」というような意味らしい。 ふむー、勉強になりました。 なんとも胸キュン曲ではありませんか。 この要所要所の「パーアアッ」というシンバル音、どうも具合の悪いことに私が学生時代大嫌いだった「アリス」が多用した効果音だったよなあ~。 そこらへんを置いといても、ホントいい曲ですよ~。泣けてきますな。 4. Fly Away From Here ここで珍しいのは泣かせる曲を2つ立て続けに持ってきたことです。 いい・・実にこれも泣けます。トシとって涙腺がゆるんだか?? なんでスティーブン、こんなに野蛮な声質なのにバラードが合うんだろう・・と、ふと疑問が生じました。 5. Trip Hoppin' 一転してミドルテンポの、そう、どことなくビートルズ中期のビミョーにドラッギーな雰囲気があって面白いです。ツインギターの掛け合いもちらり見せて、エアロらしさも十分発揮。 6. Sunshine まあ、この中では水準作か・・。 7. Under My Skin 「闇夜のヘヴィ・ロック」あたりのイメージを残存させたナンバーです。ウリに軸足を転じながら、前々からのお客も逃がさない・・ホントにエアロは商売上手。 MBAのマネージャーでもいるのでしょうか?? 8. Luv Lies これもメローな味わいで、心がふわーっとしてきます。 9. Outta Your Head この曲を聴いて私が連想するのはツェッペリンの「移民の歌」。 なぜかわからないけど、そんな感じがするんです。 10. Drop Dead Gorgeous かなりヘヴィーです。こういう曲ではさすがに音作りがあまりにデジタル的すぎるなと感じてしまいます。 11. Light Inside これはちょっと・・水準作かな。ここではトム・ハミルトンのテクニカルなうねりベースばかり聴いてしまいます。 12. Avant Garden このイントロ、非常に気に入っています。 アコギのAメロ出だしもいいし、やっぱエアロのメロディアスな曲はいけるなあ~。とうっとり。ただしこのアルバムの3.4.には一歩及ばずか。 13.Won't Let You Down また単調なロックンロールを・・と書こうとしたら体が自然に横ノリになってました。 メロディのどこかに魔法が仕掛けられているに違いありません。本当にもう・・。 14.Miss a Thing そういえばこの曲がサントラになった、スティーブンの娘リヴ・タイラーが主演している「アルマゲドン」観てませんでした~。 そのため、フツーの「ちょいいい曲」程度に聴こえてしまうのでした。 エアロスミス/Just Push Play お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 17, 2010 05:47:54 AM
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