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テーマ:今日聴いた音楽(75211)
カテゴリ:ユーミン解説
-Disc2- 1)卒業写真 2)航海日誌 3)CHINESE SOUP 4)少しだけ片想い 5)雨のステイション 6)あの日にかえりたい 7)さざ波 8)14番目の月 9)さみしさのゆくえ 10)朝陽の中で微笑んで 11)中央フリーウェイ 12)天気雨 13)避暑地の出来事 14)グッド・ラック・アンド・グッドバイ 15)翳りゆく部屋 1.「卒業写真」は、ハイファイ・セットに提供した曲をセルフ・カヴァー。 極めてプライベートな感情を歌ったようでいて、ほとんど全てのヒトに普遍的に妥当してしまう、という歌詞のマジックが凄い。 ユーミンはいい占い師になれたに違いない。 メロも泣かせるし、バックの演奏も耳を澄ますと実に軽やかで奥の深いオトを出している。 ユーミンの代表作というより、20世紀日本の名曲だろう。 2.「航海日誌」はBメロのところの静かな盛り上がりがいい。 4.「少しだけ片想い」は、恋人同士の日常生活でみられるわずかな不協和音をユーミンがパッシブソナーで探り当てている。 6.「あの日に帰りたい」・・・うむーなんて心に沁みこむ曲なんだ! ボサノバ調のあっさりした曲調に、強力な説得力ある歌詞を載せ、誰からも愛されるウタになった。 当時ラジオの小さなスピーカーから聴こえてくるこの曲を聴いて、ああユーミンはまたすばらしい曲を作ったな、これはヒットするぞと思った。。 そして、7. 「さざ波」は私がユーミンのこの時期の作品中、最も気に入っているナンバー。イントロからぐっと気持ちを掴まれてしまう。ユーミンの感情を廃した一本調子な歌い方がこれまたこの曲に似合う。ストリングスのアレンジも絶品。 秋の光にきらめきながら 指のすきまを逃げてくさざ波 二人で行った演奏会が 始まる前の弦の響きのよう ここの華麗なレトリック、まるで三島由紀夫「豊饒の海」さながらである。 8.「14番目の月」は、タツーツーというリズムがいい調子のポップな曲。 歌詞は相変わらずビミョーなところを衝いている。 10.「朝日の中で微笑んで」は「ベルベット・イースター」をヒトリの世界からフタリの世界に位相を転換。よく聴くと歌詞が壮大だ。 11.「中央フリーウェイ」は庄野真代もヒットを飛ばした。 私のバンドの当時のベーシストがマヨラー(真代のファン)で、演奏したがるのなんの・・。この曲けっこう難易度高いのだが。 卒業演奏会では、みんなが色々な楽器を演奏するしきたりで、私はこの曲のベースをやったのだった。 ベーシストに、簡単に弾けるようアレンジしてもらった。 12.「天気雨」は隠れ大名曲と思う。 私が大学二年のときに演奏した覚えがある。女性が少ない大学なのでボーカルは近くの女子大学から調達したっけ。 レコードではベースのうねりが強烈で、非常にはっきりした存在感がある。ドラムもこういうノリは初めてだったので、張り切って練習したものだ。 14.「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」は、ユーミンらしい甘すっぱいナンバー。 この曲は当時、ずいぶんと聴きまくった覚えがある。 ♪ショーウィンドーの~のところ、歌うとき気をつけないと、へんなコブシが入ってしまうのだった。 15.「翳り行く部屋」は、いい曲であるが、ユーミンにしてはやや深みが足らずどこか類型的な感じを受ける。 ユーミンはこのあと結婚し、松任谷由美と改名するも、誰も追いつくことができないレベルとペースで、非常に優れた作品を量産していく。 なかでも「埠頭をわたる風」、「悲しいほどお天気」、「守ってあげたい」などは、いつまでも心に深~く残る曲たちだ。 そうそう、withクルセーダーズといいたい位ファンクな「78」という秀作もあったし。 今度、ユーミンの全曲を聴きなおして、「マイ・ベストテン」を考えてみようかな。でも全曲って、一体どれくらいあるのか? 荒井由美/Super Best of Yumi Arai1972-1976 このアルバム絶対買うべし!!この私が力説するのだから、宣伝だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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