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テーマ:今日聴いた音楽(75212)
カテゴリ:ピンク・フロイド解説
亡・シド・バレットが在籍していた時代のフロイドの唯一のアルバムがこの「夜明けの口笛吹き」です。
1.Astronomy Domine 2Lucifer Sam 3.Matilda Mother 4.Flaming 5.Pow.R.Toc H. 6.Take up Thy Stethoscope and Walk 7.Interstellar Overdrive 8.The Gnome 9.Chapter24 10.Scorecrow 11.Bike 確かに2枚目以降のフロイドとは明確に違います。・・借り物作り物ではなく天然の狂気の原風景があります。 病んだ精神から出るウミ、それが一定理性のフィルタにろ過されつつ、それを通り抜けている成分が濃厚に匂いを放っています。 2枚目以降の作品は、残されたメンバーがこの成分を「秘伝のタレ」としてトリビュートしつつ、工夫を加えながら新しい味を再構築していったという感じがします。 いかん、ラーメンじゃない。 しかしシドの代わりにギターのデイブ・ギルモアが加入したのは天佑でした。これで演奏面でのスケールは飛躍的に拡大したからです。 ★★★★ 2.はベンチャーズを思わせるサウンドです。ギターソロのとことろが不可思議で、まるでマンドリンを聴いているよう。ベースが案外音数が多くてこれも後年には見られない特長です。 3.4.はビートルズ、特にサージェント・ペパーズとの近似性を感じますが、これは隣同士でスタジオ録音していた際になにか化学反応が起きたのでしょうか。 5.はフロイド流メディテーションサウンドシーンの第一号でしょう。 ケチャのような、民族的で呪術的なボイスがなんとも・・。 6.は普通のサイケデリック・ロック・バンドっぽい。 ここでのニックのドラムはあまりにヘタで聴いてられません。 7.フロイド流メディテーションサウンドシーンの第二号。ギターの単音の繰り返しから徐々に「あっち」に連れて行くあたり、はや「エコーズ」につながる萌芽のようなものが見え始めています。ビートルズはこの曲を聴いてア・デイ・イン・ザ・ライフを作ったのでしょうか。 11.圧巻はこのBIKE。短い曲なのですが、絶妙にミキシングされた鳥の声が頭にこびりついて離れません。不気味かつ蠱惑的なサウンドです。 【21%OFF】[CD] ピンク・フロイド/夜明けの口笛吹き お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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