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カテゴリ:ディープ・パープルファミリー解説
て、何のことだかわかりませんね。
このアルバムがかのディープ・パープルの船出となる作品であり、これがあったからこそ名作「イン・ロック」が生まれ、そのアルバムを聴いてハードロックに目覚めた私がいて、このようなブログを書いているのです。 風が吹くと桶屋が儲かるじゃないですが、そう考えると、なんとも感慨深いものです。 音質は良くありません。 当時の音響製品、録音技術などこんなものですが。 メンバーがバラバラに聴こえるし、音はところどころひどくザラついています。 それでも演奏技術の卓越していることは、曲の随所に見てとることができます。 1. And the Address 2. Hush 3. One More Rainy Day 4. Prelude: Happiness/I'm So Glad 5. Mandrake Root 6. Help! 7. Love Help Me 8. Hey Joe イアン・ペイスはまだドタバタ気味ながら、スピーディで派手なドラミングの片鱗があらわれているし、リッチーのギターも、才能の煌きとともに、ありきたりのフレージングから脱却しようという大器がはじける前の「もがき」のようなものを感じます。 この時点で一番輝いているのはジョン・ロードでしょう。 ロック、ジャズ、クラシックの3フィールドを自在に行き来できる能力は驚異的で、当初のバンドのスタートアップは、ジョンの存在がなくしてはあり得なかったものと思われます。 ニック・シンパーのベースははっきり言ってヘタで単調、ロッド・エバンスのボーカルは中低音域はギランに遜色ありませんが、なるほど、2期の暴力的なハードロック路線には調和しないでしょう。 当初キーボ・ギター・ドラム・ボーカル・ベースの貢献度は3:2:2:2:1くらいでしたが、2期になるとギターとキーボが逆転します。 「イン・ロック」の爆発的成功によって、その後のバンドの動向は、すべてリッチー・ブラックモアの主導によって左右されることになるのでした。 ジミヘンの代表曲である8や、あまりに有名なビートルズのナンバー6など、ちょっと選曲に節操がないですが、まあ試行錯誤中のバンドとはこういうものでしょうか。 私としてはやはり「ハッシュ」が聴きやすいです。 特にイントロのリフのノリが気持ちいい。 興味深いのはマンダレイク・ルート。一定ポップでありつつ、緊張感あるインプロビゼーションを挿入するあたり、後年のパープルサウンドに繋がるものとして注目に値します。 アルバム全体としては、★★★☆かなあ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 15, 2011 10:15:39 AM
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