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テーマ:☆仙台☆(1716)
カテゴリ:よもやま話
「仙台駅第二地区土地区画整理事業」は、施行面積45.3ha、事業年度昭和63年度~平成25年度、計画人口4,980人、総事業費79,100百万円のビッグプロジェクトである。
この事業と平行して行っていた、地区を南北に分断していた「仙石線」の地下化(正式には「連続立体交差事業」)により、踏み切りが無くなり、交通は格段とスムーズになった。 古い民家、商店が続々と撤去され、多くの新しいマンションやオフィスビルの工事が同時進行している様子は、ある歴史的な転換期に出くわしているという感慨を覚える。 土地のトコロテン式の移転なので、ある時期に仮換地と工事が加速度的に進み、突然「おおおっ」と瞠目することになる。 土地区画整理とはそういうものだ。 先日ここを通りかかったとき、わずかに悔悟の念がよぎった。 ここまで来る前に、もっとこの地区を味わって歩いておくべきだった。 そして、その思い出を写真という形で封止しておくべきだった。 駅のすぐ近くにありながら、老朽化した建物が密集し、また幹線となるべき道路の狭隘さによって郊外居住者にとっても大きな交通のボトルネックとなっていた問題の地域であった。 そうしたことを捨象し、よそモノのノスタルジーだけで異を唱える人もいるが安直すぎるのではないか。 この新しい街が仙台の発展のベースとなり、またここに住んだ人たちがこの街の由来を重んじ、新たな営みを積み重ねていく・・・そうあるべきだ。 そんなことを考えながら歩いていたのだが、つぎつぎと幼い頃の思い出が湧き上がってきて、目のふちのあたりがヒリヒリしてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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