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オフミの温泉メロディ

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Nov 16, 2006
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テーマ:☆仙台☆(1716)
カテゴリ:よもやま話

どなたか、仙台の大和町3丁目のあたりにあった、「桃華園」という中華料理屋があったのをご存知の方がいらっしゃらないだろうか。

昭和46年ごろから昭和60年ごろまで営業していた店である。
当時としてはなかなか本格的でモダンな店構えで、調理場には毛沢東のようなでっぷりした白髪ハゲのおやっさんが立っていた。

この店との出会いは私が中学生のとき。

「セドリック71」の新車発表会の帰り、袋一杯に集めたカタログやらポスターを抱えて自転車をよろよろと走らせていると、ま新しい料理屋が目に入った。
「こんな田舎(当時)にしては珍しく垢抜けてるな」と思い、ちょうど小腹が空いていたので一人で立ち寄ったのだった。中学生にしては生意気なふるまいだったといえよう。

ラーメンを食う。うまい。こんなにうまいラーメンを食べたのは生まれて初めてだ。
この機会を逃したらもうこのラーメンに会えないかもしれない・・。
と思ったかどうかは忘れたが、なんと私はその場で、同じラーメンをもう一度注文したのであった。

このことがここのオヤジさんに気に入られた。
「坊や、そんなにうちの味が気にいったかい。今度、豚の胃袋の料理をご馳走してあげるよ」と言われ、こことの付き合いが始まったのだった。私の両親も連れてくると、彼らもたちどころに気に入り、常連に。
私はカウンターに座っただけでおごりのコーラが運ばれるまでになった。

オヤジさんは以前三沢の米軍基地でコックをしていたらしく、とにかく味付けが天才的だった。
「作り方を教えてやるよ」と言われたのだが、その当時は「作ってもらうほうが性に合ってますので」と断った。ああ、なんとモッタイナイことを。

マーボ豆腐は、真っ赤な色をしていたがそれほど辛くなく、唐辛子のコクの部分だけを抜き出したような深い味わいがした。ここのマーボに似た店を探すことも、いまだできないでいる。

また「ローテンメン」というのもここの名物だった。
調理法は「辛子野菜味噌炒め」とでも言おうか、それにカタクリで揚げた長方形の
豚肉が載っている。
これもズシンとくる旨味が一口目から最後の一滴まで途絶えない・・・いや、言葉で言い表すことは不可能だろう。
また、・・。

いやいや、語りはじめたらキリがない。本当に旨い店であった。

その後、オヤジさんは病気をしたかして、店をたたんで東京だかどこかに引っ込んでしまった。今は音信不通だが、せめてあの時スープの作り方を教わっておけばよかったのになあと、今も悔やまれるのである。





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最終更新日  Nov 16, 2006 06:15:40 PM
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