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テーマ:☆仙台☆(1714)
カテゴリ:仙台のラーメン
「ようしゅう」は仙台駅から一番初めに出くわすアーケード街「名掛町」の一角にあります。
30年以上、同じ場所で営業を続けているから、すでに立派な「老舗店」と言ってよいでしょう。 店内の狭苦しさは、仙台のラーメン屋屈指です。 なにしろ、お客の背中を通ることができないのですから。 奥にいる客は、「すみませーん」と客の肩越しに自動ドアのスイッチを押すと、やっと自分のいる場所までドアが「がばあ」と開くという寸法です。 カウンターの幅自体、フツーのラーメン屋の半分ほどもないでしょう。ここでビールなど頼んだら、もう窮屈でしょうがありません。 しかし、それでもここに来てしまいます。 ここのいいところは、気取りもてらいもないこと。ラーメンランチ(トロロめし又はギョーザ付580円)なんて出しています。 「トロロとギョーザ、どっち!」とオヤジさんがこもった声で、ぶっきらぼうに訊いてきますが、これも店の持ち味。気を悪くなさらぬよう。 味についていえば、「老舗」の条件は、「味の絶対値レベル」ではなくて、「味がいつ来ても一定していること」(=顧客の舌先に宿る期待値を安定的に満たすこと)につきるのではないかと思っています。 しっかりコクの出ているスープ、平打ち気味のトラディショナルな滑りのよい手打ち麺。 このラーメンには、一切「小賢しい」ところがないのです。 私はこの店のラーメンを食べるたびに、ラーメンなんてこういう「素朴な食べ物」でいいんだよね、と言いたくなります。 決して、「芸術家の工房」からひねり出されるべきものではない。 それでいて、多くの人々を幸せにする。 この店でも、「特製ラーメン」のようなものはありますが、私にとっては、フツーのラーメン550円を超える味ではありませんでした。 ★★★★ /////////////////////////// お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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