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テーマ:今日聴いた音楽(75207)
カテゴリ:スティーリー・ダン関連解説
正月番組にもそろそろ食傷し、宣伝で流れる琴とか鼓の音とかが耳についてきます。
明日からは仕事、頭と耳を切り替えねばならぬ。そんなとき格好の一枚がこれ、NIGHTFLY。 わはは、やっぱり日本の正月に似合わないのなんの・・とほくそ笑むヘソ曲りであります。 不世出の才人、ドナルド・フェイゲンが発表したあまりに有名なファースト・ソロでAORのお手本のような作品です。 脳髄に浮かんだ楽曲を最高のミュージシャンのプレイと最高のオトで具現化するというアプローチはまったく変わらず、とにかくいいオーディオ・セットで聴くほど深い感動が味わえる名作です。 もともとはまったく違うのですが、聴いているうちにバート・バカラックに似た闊達さと清涼感を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか? 参加しているミュージシャンは以下のとおり。まったく、とんでもないメンツですが、曲を聴きながら、これは誰のギターだなとか、推量するのもまた楽しみのひとつではないでしょうか? ただし、どの曲をとってもそれぞれに至高の味わいがあるスティーリー・ダン時代の「Aja」にはやはり及びません。 あのアルバムは演奏も凄かったですが楽曲それ自体が非常に練られていました。こちらはやや、「フェイゲン節」で流してしまったようなところも散見されるように思われます。 ★★★★☆ 1.I.G.Y 2.Green Flower Street 3.Ruby Baby 4.Maxine 5.New Frontier 6.Nightfly 7.Goodbye Look 8.Walk Between Raindrops 1.は実にツカミの強いナンバーです。イントロからリスナーをぐぐっと引き込んで離しません。 2.ではクルセーダースを思い起こさせる小気味よいベースのリフがとても魅力的で、頭にこびりつきます。 私はどうしてもこういうスピード感のある曲に聴きいってしまいます。 このアルバムで一番私が気にいっているのは4.です。バーのカウンターから明滅する夜景を見下ろしているような気分になります。 5.はどことなくアルバム「Aja」に入っていそうな感じの曲です。 6.は美しくもつかみどころのなさが、まんまフェイゲンぽいではないでしょうか。 表情豊かなリズムセッションが印象的。 サンバ調の7.も一筋縄ではいきません。プレイ、コーラスともに味わいのるつぼです。 Guitars:Hugh McCracken, Larry Carlton, Dean Parks, Rick Derringer Acoustic Guitars:Steve Khan Bass:Anthony Jackson, Chuck Rainey, Marcus Miller, Abraham Laboriel, Will Lee Piano:Michael OmartianElectric Piano:Greg Phillinganes, Donald Fagen Keybords:Synthesizer:Rob Mounsey, Donald FagenSynth blues harp:Donald Fagen Drums:James Gadson, Jeff Porcaro, Ed Green, Steve Jordan Percussions:Starz Vanderlocket, Roger Nicholas Trumpet:Randy Brecker Alto Sax:Michael Brecker, Dave Tofani Baritone Sax:Ronnie Cuber Trombone:Dave Bargeron Background Vocals:Valerie Simpson, Zack Sanders, Frank Floyd, Gordon Grody, Daniel Lazerus, Leslie Miller お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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