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テーマ:温泉について(1667)
カテゴリ:秋保・作並温泉(宮城)
この宿を一言で表現すると、「すみずみまで行き届いた心地よさ」。 昔「藤田スターホテル」とかいったか、いわゆる「グランドホテル系」の施設だったものを「一の坊」が買い受け、まったく趣の異なる宿に仕上げてしまった。 本館「緑風館」などは昭和55年築と、決して新しい建物ではないのだが、しっかりお金と手間をかけて手入れをしており、また従業員の方々が競い合って、手作りの民芸風の飾りつけを隅々までしつらえて、おもてなしの心を宿全体で表現しつくしている。 風呂のつくりも非常に素晴らしい。 大浴場「丸子の湯」、これはうまく無人のときに入れたので写真がある・・そう、天井の高さといい、湯船の広さ、深さ、すべてがたっぷりしていて、ここに来ると実に贅沢な気分になれる。 また「鹿のぞきの湯」は、これだけで普通の旅館なら十分すぎるくらいの露天だ。 山肌が目前に迫り、野趣満天。(写真は旅館のHPより) そして、これは絶対外せないのが圧巻「広瀬川源流露天風呂」。(写真は旅館のHPより) 広瀬川が勢いよく手前に流れてきて、轟々たる音を伴いながら眼下で方向を転じ、日光をきらきらとまたたかせ、そっけない仕草で流れ去っていく。 谷間をわたってきた風が、ふわーっと快く頬に語りかける。 「あ~気持ちいい・・こりゃ、いつまでも入っていたいねえ」 「本当だね、じいちゃん」 3世代家族の微笑ましい会話。 これほどまでにロケーションに恵まれ、気持ちが晴れ晴れとする温泉はそうあるものではない。 昼食は、3階の「なべ茶屋」で。従業員の方々の被っている帽子がまた遊び心満点だ。これも手作りなのだろう。 釜あげうどん680円が安くてうまい。 薬味の削りカツオブシがまた荒く、大きく本格派っぽい。 思わず、これに天ぷら盛り合わせ700円くらいかな?を足してしまった。 ハゼ、エビ、舞茸、ししとう、茄子・・。 ここの料理は、一昔前の「温泉宿の昼食」というレベルとは違う。 ちゃんとした値段で、ちゃんとしたものを出そうという気概にあふれている。 以前来たときの「盛りそば」も、細くてカドのシャキッと立ったそばに、気合が入っていた。 ここは宿泊したらヤミツキになるだろうな。 やっぱりみんなで一生懸命やれば、何でもうまくいくものだなあ・・と思ったね。 お泊りはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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