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カテゴリ:ジェフ・ベック解説
2005 年にジェフ・ベックが来日したとき、東京国際フォーラムでこのメンバーでの演奏を目の当たりにしている。当時新しいラインナップの発足からそれほど経っていなかったためいくばくかの固さは見られたものの、ドラム:ヴィニー・カリウタ、ベース:ピノ・パラディノというリズム隊は噂通り、強力そのものであった。 私はそれまでのスタジオ・テイクとライブの中心であったテリー・ボジオのドラムを好まない。 コミック「修羅の門」の表現を借りるならば、私にとっては、マシンガンがいかに高性能でも感動を呼ばないのと似ている。 スピードと力感はあるがコンビネーションの旨味がない。 その点カリウタのドラムは超絶なテクが非常にイイ感じで伝わってくる。 特に両手とペダルの合わせ技が絶品で、キメのフィルインではストレートやフックのラッシュのピークの次に、被せるようにドドド、ドドドドドと3連、5連の怒涛のWペダルキック攻撃が飛び出してくる。 これでは相手はかわしようがあるまい(何をだ?)。 またピノのプレイもこのバンドによく合っている。 普段は申し訳なさそうにボトムを堅実に支えつつ、イザというときには超一流のフレーズをお見舞いできるという腕利きのハニカミ・ベーシストである。 無論、ベック選手も元気モリモリで終始笑顔を絶やさず、あの変幻自在のギターに衰えはまったく感じられなかった。 ブートとはいえ、このメンバーでのライブ、悪いはずがない。。 この選曲もいい。ベックの黄金期ともいえるフュージョン3部作からの曲を多くチョイスしており、それも私には嬉しい限りだ。(上記の理由で、「ギターショップ」以降は、ちょっとお耳に合わないのだ) 1.Bolero 2.Stratus 3.You Never Know 4.'Cause We've Ended 5.Behind the Wall 6.Two Rivers 7.Star cycle 8.Big Block 9.Nadia 10.Angels 11.Scatterbrain 12.Led boots 13.Pork Pie/Brush 14.Blue Wind 15.Rainbow 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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