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カテゴリ:よもやま話
青森県仏ケ浦を訪れるのは小学生のとき以来だ。
あのときは確か、薬研温泉に泊まった筈だ。 こぎん刺繍のような模様で白黒の石を組み合わせた湯船や洗い場が記憶に残っている。 仏ケ浦では船で行って現地で「にたり貝」を炭火で焼いたのを食べた覚えがある。 船からの眺めは生まれてはじめて見る景色で、とにかく圧倒されていた。 今でいえば 「ボクはーそれをただただ見てーるー」 という感じか。 あの感動をもう一度味わいたいと長年思っていた。 しかし、前泊地の下風呂の朝は雨・・。 これでは岩場を散策するのは厳しいし、景色もイマイチかなあ・・。 と、思いきや、目的地に走り進むにしたがって、雨は勢いを弱めていった。濃厚だった霧も少しづつ薄くなってきたなと思っているうちに、いつの間にかカラリと晴れた最高のコンディションとなっていた。 佐井から船に乗るのが定番であるが、折悪しく次の出発まで1時間30分。 発着所の「アルサス」は充実した設備があるが、いくらなんでも時間がもったいない。 とりあえず仏ケ浦まで走ってみることにした。 しかし、これは結果からみるとあまりオススメできない。 とにかく地図で見たよりはるかに遠く感じる。 曲がりくねった細い山が続く。楽しいというより難儀である。 しかもこの間ガソリンスタンドは一件もなし! 私はクルマのメーターを見ながら、ちょっと不安になった。 しかし、時折息を呑むような美しい光景に出くわしたりもする。 途中、仏ケ浦の展望台に寄る。 おおおおーっ! この一帯だけが、神々しく光り輝いている。 セルリアン・ブルーに輝く海に競り立つ白い巨岩怪石・・ううむ、自然の営みにしては、まるでポスターか絵ハガキから飛び出して来たかのような、出来すぎの風景であった。 仏ケ浦を少し過ぎたところで、牛滝からの定期観光船の発着所の案内があった。 「牛滝~仏ケ浦15分 夢の海中号」 おお、これはよさそうだ! 急遽ハンドルを切って、牛滝へ。 ・・・・・続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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