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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:その他の東北の温泉
小学校の体育館より広い、古めかしい湯小屋は最高の雰囲気でした。
混浴なので写真の持ち込みは犯罪。 ただ、お客がよくないのであります。 「四分六分の湯」で、女性客が来るのを今か今かと待ち受ける連中がいるので、誰も入ってこないのです。恐らく、このマナーの悪さが噂になって、(特に若い)女性客はみな、男女別の小さい風呂場の方に行ってしまうのでしょう。なんたる、もったいなさ! そういうことでは、この麗しい混浴の伝統は守ることはできないでしょう。 「一部のマナーを守らないお客さまのために、混浴の風情が失われております」 というような張り紙が風呂場に貼ってありました。 嘆かわしいことです。 これじゃあ、あまりに不公平なので、やはり女性専用タイムを設けてあげてはどうでしょうか・・? 私は4回は入浴したのですが、夜になって興味半分の日帰り客がいなくなると、さすがに湯治のオバアサン方が出没しはじめました。 私は、「熱湯」の脇にごろんと横になって天井を見つめました。 ごおおお、ごおおおと湯が注がれては流れいく轟音が千人風呂に響き亘ります。 そのうちに、私には何か、多くの群集が集まって大声で叫んでいるような風に聴こえてきました。 この大浴場に、何かの念が集まって、ワーッ、ワーッとしきりに訴えているようにも感じられました。 私は、そうしているうちに体が冷えてきて、また強烈な硫黄臭のする湯船にちゃぽんと入りました。 ふう、・・湯がむせて来ました。湯面は白くゆらめき、その光はゆるやかに交錯します。 夕食も、なかなかのもの。こんな深山とはいえ、むつ湾からそう遠くはないので、下風呂ほどではもちろんないにせよ十分満足でした。 と言っても、写真がないと、どうにも説得力がありませんね・・。 朝食は、バイキング。 和洋中と、なんでもあり。 かなりの充実ぶりです。 しかし、ココまで来て、ソーセージ、ベーコン、パンというのも宜しくないでしょう。 私はきのこと海苔を煮合わせたものが旨くて、それでばかり飯を食いました。 ミルク、ジュース、コーヒーなども自由に飲めて、このへんは国際観光旅館の面目躍如といった感じがします。 とにかくこの宿に関して、いうべき文句は何もありません。 湯治場の雰囲気は好きだけど、できるだけ清潔なほうがいいな・・という方には本当にオススメです。 トイレなども男女別でウォシュレットなども備えてあるあたり、運営に高い見識を感じさせっます。 従業員の方々の立ち居振る舞いも、きびきびしています。 ただただ有難いばかり。 この美しい日本の情緒を、いつまでも保っていただきたいものですねえ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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