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テーマ:フュージョン(487)
カテゴリ:洋楽(ロック・クロスオーバー)
ウェザーリポートの初代ドラマーであり、70年代のフュージョン・ロックの境地を開いたアルフォンソ・ムーザンのソロアルバムです。
ビリーのソロ「スペクトラム」とともに、ここでもトミー・ボーリンが参加しており、荒削りではあるが、オリジナリティ溢れるイキのいいギター・プレイを残しています。 そしていまやフュージョンの大御所として君臨しているリー・リトナーの若き時代の音も、ここに記録されています。 ヘンリー・デイヴィスのモリモリと筋肉の盛り上がったような強靭なベースも大変よろしいです。 ★★★★☆ 1. Mind Transplant 2. Snow Bound 3. Carbon Dioxide 4. Ascorbic Acid 5. Happiness Is Loving You 6. Some Of The Things People Do 7. Golden Rainbows 8. Nitroglycerin 1.はのっけから歯切れのよい16ビートで、ただちに引き込まれてしまいます。 キャッチーなリフです。 非常に素晴らしいナンバーです、後半のリフの繰り返しがちょっと長すぎはしないでしょうか。 キーボのジェリー・ピータースにもう少し暴れてほしかったもの。 3.すごいフィルイン!! この曲を聴くと、アルフォンソがマハビシュヌ・オーケストラのコブハムやジェフ・ベック「ワイヤード」のナラダマイケルと同じ系譜に属するドラマーだということがわかります。スネアのロールに紛れて変則的なタイミングでビシビシ決まるハイハット、この手順を何度も聴きなおしてやっと理解できました。 トミーのギターはリー・リトナーのそれと比べて、はじめから最後まで計算されつくした、というのではありません。非常に散漫なところと、おーっ、これはどうやって考えついたんだ?とのけぞるようなプレイが交錯します。 4.はドラムのリズムがちょとせわしないか・・。 マハビシュヌでよくやるタイプの曲です。 リトナーとジェイ・グレイドンのギターの競演。 ちょっと元気がないほうのソロがグレイドン?(笑)。 5.は「夜」の雰囲気が漂うファンク・ナンバーです。 昔、クロスオーバー・イレブンってあったけど、そんな感じ。 ソリストはリトナー。 本来の4ビート系ギタリストの色彩が濃い演奏。 6.はSLYを想起させるファンク。 ムゾーンのボーカルは、まあドラマーにしては・・というところでしょうか。 7.ギターソロはトミー。いかにも彼らしいキュンキュンした音使いが聴けてニンマリします。パープルでの「カミン・ホーム」のイントロでかました、エフェクターを美味く使った「炎の竜巻サウンド」も出たっ!て感じ。 8.は3に似たハードロック色の強いパワフルなナンバー。 ここでもトミーはドラマーを挑発するようなインプロビゼーショナルなソロをしでかしてくれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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