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オフミの温泉メロディ

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Aug 10, 2007
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 「恐山」・・は、亡くなった愛する人ともういちど会う特別の場所として、人々の特別な想いをあつめてきた。

 仙台から高速道路の下田百石ICを降りてから、絶えず目にする標識はこの恐山。

 みながみな、恐山を目指すわけではないだろうが、やはり青森といえば恐山・・というイメージがそれだけ強いし、観光行政上もとにかくイチオシで案内したいスポットなのであろう。

 それだけに・・恐山まであと15キロ・・とカーナビが告げても、まだむつ市のありふれた田舎都市の風情が続く。
 こんなに接近しているのに、まだあの世っぽくないというのは少し拍子抜けする。どうしたものだろうか。

 やはり「異境」が「異境」らしくあるためには、少なくとも市街地から、2時間くらいは隔てなければならないはずだ。
 そうでなければこちらの側の心の整理がつくまい。

 しかし、この恐山は、むつ市の市街地から、ほとんど30分圏内に位置することになってしまった。

 あるところから、急に山深くなり、坂が急になり、道が曲がりくねって地蔵が点々とみられる。地蔵に着せられた、特異な衣装が、恐山の特段の霊的な格式・・を感じさせる。

 いよいよ舞台装置が揃ってくるような感じにはなるが、私の心のなかでは、「さっきまでスーパーで大根買っていたのに、数分もしないうちに気分切り替えられるかいっ!」という気分も、去来するのであった。

  しかし宇曽利山湖という、このカルデラ湖に出くわすと、光景は一変する!
 
  まったくの別世界に圧倒された。
 
  この静寂、この荒涼。この殺風景。

  これこそ、異境のシンボルにふさわしい風景だった。
 
  ■◇■◇◆◆□ 
 青森県むつ市の「恐山」は、日本三大霊場(白山、立山、恐山、)日本三大霊山(高野山、比叡山、恐山、)、日本三大霊地 (立山、川原毛、恐山、)の一つ。

 今から約1200年前、円仁が唐の五台山で仏道修行中の夢枕に聖僧が現れ 「汝国に帰り、東方行程三十余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊一体を刻み其の地に仏道をひろめよ。」との告げを受け、帰国して諸国を行脚、この地に至り 山川大地まさに霊山と定めたところが恐山であると言われる。

  そもそもは地蔵菩薩に大漁や五穀豊穣、無病息災、家内安全など現世利益をお願いするために恐山詣でをする慣わしであったが、この自然環境に目をつけたマスコミが戦後、死者の魂が集まる「死霊の山」と言うイメージを仕立て、それが全国に広まった。(いろんなHPからの寄せ集め)
 ■◇■◇◆◆□ 
 
 しかし、だからと言って、この恐山の意義を軽く見る必要はないだろう。
 全国から死者との交信を願って集まってくる人々の思いが、この地に凝縮している。  
 この地の特異な自然条件と相まって、その思いはきっと、やはりある種の「意味の場」を形成している筈だ。私はそう思いたい。

 せっかくだから、この雰囲気を強めるために、今回撮った写真をモノクロにして出してみようかな。

















 イタコの前にはすごい行列ができていて、小屋の中の様子を伺うことはできなかった。

 耳をすますと、唄うような口調で口寄せをしている声が聞こえてくる。

 私も、亡くした幾人かの魂と交信させていただくかとよほど迷ったが、やめにした。
 どうも、今回は機縁がととのわなかったようである。
 
 真夏の強い日差しを浴びながら、私はほぼ一時間でこの地を歩いた。
 次は、もう少しテンションを高めて、恐山に臨もうと思う。


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最終更新日  Aug 10, 2007 07:31:08 PM
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