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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
さて、風呂は評判通り文句のつけようがない。
大谷川の渓流に面し、中山平の豊かな自然を取り込んだ内湯と露天。 日中内湯は混んでいて夜中に撮った写真しか紹介できないが、窓からは一面小高い森が眺められる。窓が半分開いているのもいい。爽快な空気が吹き込んでくる。湯は濃厚な白濁硫黄泉。真夜中でもじゃんじゃん洗い場に掛け捨てられているのは勿体ないほど。 洗い場に窓側では、わずかに堰堤の連続する渓流も眺めることができる。 ただし平面図で見ると、女性用は男性の半分の大きさ。これは時代を感じさせる設計だ。 露天風呂は、写真でみるよりはるかに気持ちのいいものだ。 渓流の眺めはもちろん、山側に回りこんでも庭園がきちんと整備されていて上質な空間演出がなされている。堰堤からの水の落下音と温泉が流れる音が交錯するのもごちそうの一つだ。 料理は、朝夕ともに部屋出しというのがなかなか良い。 特に一人客にとっては、他の客に気を使わないですむ。 内容は、可もなし不可もなしといったところか。 いや、よく見るとウニが一箱出ていたり牛の陶板焼きがあったり、けっこう豪華な部分もある。だけどなんとなく散漫な組み立てなんだなあ。 がんばる部分が違うというか・・。山中の旅館なので鯉のあらいとか甘露煮とか、イワナの塩焼きとかが出てくるとよかったのに。 でも悪くはない。 まっ黄色のタクアンは勘弁して欲しい(これも今どき!である)が。 食事や布団敷きの方々は大変丁寧で一生懸命だった。 このへんは、楽天トラベルなどでのいくつかのご指摘が生きているのだろう。 朝、茶碗と急須を取り替えてくれたので、目覚めの緑茶を気分くいただくことができた。 このように、仙庄館は、長所とウィークポイントが割りとハッキリしていて面白い。 温泉はとても良いのだけど、この宿の構造がどうにも不可解だ。 したがってどこの部屋に泊まるかによって、この宿の印象は相当違うものになるだろう。 料理がもう少し特色あるものだったら、もういっぺん追加料金を払ってでも渓流沿いの部屋を確保したいところだがなあ・・。 ★★★☆ これを読んで、気にいられた方は↓ 中山平温泉 仙庄館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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