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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:東北以外の温泉
ベスト3.奥湯河原温泉 京ゆば懐石 山翠楼
子供が小さい頃家族4人で宿泊した上品な料理旅館。 「桃山第」というゴージャスなフロアで、部屋も料理も実に満足だった。 特に印象に残っているのは、夕食時、部屋まで職人の方が次の間に出張し、「ゆば」の実演をしてくれたこと。引き上げたてをそのままタレに入れ、あつあつでいただいた。子供たちも大喜び。 これも部屋が広々としているからできることだ。 ここも、今もほとんど変わっていないのが嬉しい。値段もそう下がっておらず、こういう純和風高級旅館というものは、上等に建てて、丁寧にメンテナンスすればいつまでも魅力を失わないものなんだなあと改めて思う。 奥湯河原では、私が昔旅行雑誌などを見ていて一度、泊まってみたいなあ・・と思った宿がある。 それは加満田という料理旅館で、非常に控えめな佇まいが気になってしょうがなかった。 今回HPを調べてみたら、今も健在のようだ。こういう歴史を持つスゴイ宿。 ○○○ 昭和22年、宇野千代が発刊する「文體」の原稿を執筆のため、小林秀雄を加満田に缶詰。これが作家を缶詰にした第1号だ。その折「ゴッホの手紙」を執筆。以来、小林秀雄は亡くなるまで30数年正月を加満田で過ごした。 玄関脇の帳場の奥にはいろりがあり、林芙美子、今日出海、獅子文六、坂口安吾はじめ、多くの文人達が正太郎と酒を酌み交わした。 ○○○ あまり手を加えていないようで、安心した。いつかこのような宿で、一人のんびりと読書を楽しみたいなあ、と思うのである。でも一泊27450円かあ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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