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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:東北以外の温泉
ベスト4 松江しんじ湖温泉 皆美館
宍道湖は、島根県松江市、出雲市、簸川郡斐川町にまたがる大きな潟湖(海跡湖)である。 皆美館はその展望を一人占めするような素晴らしい場所に立地する老舗の割烹旅館。 島崎藤村が長く逗留したという宿であり、その部屋は「島崎藤村の間」としていまも一般の宿泊に供している。 また故・山口瞳先生がこよなく愛した。 先生は「この宿の玄関に入ると顔がニタニタになる」と書いておられた。 その当時は内風呂が変わったつくりで、これは「湯船が三角であること嬉し」とある。 何事にも感じがよく、一部屋一部屋が贅沢な間取りで、落ち着くことこの上なし。 楽天トラベルの口コミでも、見事五つ星! この宿に泊まる大きな喜びは、夕食の「宍道湖7珍」を活かした料理と、朝食の「鯛めし」である。 「宍道湖七珍」とは、スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シジミ、コイ、シラウオを指す。 私が宿泊したときの定番料理は「スズキの奉書焼き」であった。紙で包んで焼くのでうまみが逃げないのだそうだ。それを女中さんが目の前で、見事な手さばきでほぐしてくれた。慾をいえば、もう少しゆっくり奉書焼きの姿を見ていたかった。 この宿の名物「鯛めし」は江戸時代松江藩主の松平不昧公が好んだ御殿料理。 そばの具や焼いてほぐした鯛の身をご飯の上に乗せ、茶漬けのようにだし汁をかけて食す。その贅沢な味!朝からこんなもの食べていいのっ?というくらい旨かったなあ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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