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テーマ:温泉について(1666)
カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
あすか旅館は、中山平温泉の最ディープ地帯にあるこじんまりとした宿です。
鳴子温泉郷の「湯めぐり手形」で入浴。 馴染み客を中心に相手しているせいか、フロントに出たおじ(い)さんは、愛想もなく、ゆーっくりとシールを3枚はがしたあとで「風呂はあっちね」と指さしました。 なんだホスピタリティねえなあ、と思いつつ、 ♪あんがい、見た目以上、涙もろい~過去がある~ というサザンの曲が脳裏をかすめました。 宿の規模のわりに大きな風呂場だったのでちょっとうれしい驚きがありました。 一度改装したようなその木製の浴槽は、たんすとか船のように、鋲が打たれています。 凝ったなあ~という感じです。 その浴槽の脇に、今は湯が入っていないけど、衝立を隔てて小さい浴槽の跡のようなものが見られます。 また、大浴場のなかに、もうひとつ湯船があり、こちらは2,3人も入ると一杯になるような、肌触りのごつごつした石の浴槽です。 湯がちょぼちょぼ出ていて、適温。 さて、大きいほうの風呂の話に戻りましょう。 湯は二箇所からけっこうな勢いで注がれています。 中山平温泉にしては、肌触りのぬるつる度が大人しいなあと思いましたが、二つの浴槽を出たり入ったりしているうちに、状況が変わりました。 自分の皮膚をなでている手の感触が少しづつ滑らかになっているのです。 なんつーか、湯の成分によって皮膚のイガイガがとれてきて、湯の本来のすべすべさと馴染んできたというか、そんな感じです。 湯にぼうっとつかっていると、この二つ目の浴槽がどうにも気になってきました。 浴槽に隣接した、今は廃されているもう一つのドア。この湯船は、混浴の時代の、女湯だったのではないでしょうか・・? 仕切りがあった形跡はないですが、脱衣所だけは別々だったのだろう、こちらの湯につかって二つの出入り口をみていると、そんな構図が浮かんできます。 とすると、仕切りの奥の、小さな浴槽のような空間は? かつて、二種類の源泉があったのか。 この湯はなかなかです。 帰宅して自宅でブログを書いていると、ほっぺが「濡れ煎餅」のような感じになっていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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