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カテゴリ:よもやま話
「松島・新富亭」・・ロケーション、悪くない。 松島を代表する眺望のひとつ、新富山展望台の入り口に立地している。 早朝の散歩はとても気分のいいものだった。 ただ、国道から入って住宅地の隘路・・どことなくアプローチに情緒がないのも確か。 この宿は、新富亭、松亭、翠松亭の3つの建物から構成される。 翠松亭は、経営が行き詰って新富に併合されたか。昔ちょっと上品な宿だったろうなと髣髴させる建物だ。 新富、翠松を一体利用するため地下通路で結んだと思われ、 途中に松亭という建物が「ついで」のように建っている。 私がシングルで泊まったのがここだ。いちばん詰まらない造作。 シングルの部屋は眺望がまったくない(新富亭ビュー)が、まあ一人客とあれば仕方がないか。 しかしなぜ地下で結ぶ必要があったか。 膨大な建設費がかかったはずだ。かといって、雨風吹きさらす連絡通路というのも難しいのだろうか。 暇だったので、ホテル中の風呂を探索する。 新富亭の男風呂は、まあまあの広さ。 相客がいたので写真を撮ることができなかったが、まあそれほど魅力のあるものではない。 露天にとってつけたような樽風呂があったが、眺望もないし、特段快適でもなかった。松島で風呂まで楽しもうということ自体が欲張りすぎなのかもしれない。 ちなみに写真は、翠松亭の大浴場と、翌日交代で男性用となった大浴場。 ここも樽風呂があったが、これが何だというのか。 私は樽風呂、壺風呂など一切いいと思ったことがない。 こういう小細工をするなら、少しでも普通の湯船をゆったりと確保するべきだと思うのだが・・。 松島の町内をくまなく歩いたのち、夕食なしの客にこの宿の推奨するレストラン、四季亭に向かう。 歩いていったのは無謀だった。いや~、遠かった。 寒風が吹きすさんでいたし、途中で挫折してタクシーでホテルに帰ってしまおうかと思ったりもしたのだが、タクシーがぜんぜん走っていない。 「四季亭」は、地元客でなかなか賑わっていた。 私は帰りにホテルの迎えを頼んだ手前、少しは高いのを頼まないと、という意識が働き、2400円のコースを発注。 大人向けお子様ランチのような料理ではある。しかし刺身の鮮度も悪くはなく、美味いことは美味い。 最後にデザートとか茶碗蒸しとかついて、なにか誠意のようなものが感じられた。 勘定をして、しばし待つと、あの駐車場で言葉をかわしたおじさんが運転手で来てくれた。 たった一人の夕食のために、わざわざ送迎してくれるというのは嬉しい。 車なら3~4分という所要時間だったが、何の話をしたのか・・四季亭で、ちょっと飲みすぎてしまったので、よく覚えていないのだが、松島の表玄関の店で飲み食いするより、このレストランのほうがリーズナブルだと思いますよ、というようなことを言われたはずだ。 翌朝、この宿の屋上展望台に行ってみた。 そこには、松島湾を見渡す絶景があったが、かつての展望台、あるいは展望ビアガーデンのようなものがあったのか、その残骸がところどころに残っており、ある種のわびしさも感じた。 今を生きるホテルで、どうしてこのように廃墟のような姿をさらす必要があるのか? 一応展望台のような表示をしているのだから、体裁くらいはととのえておけばいいのに、と老婆心がしきりに沸いた. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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