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オフミの温泉メロディ

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Feb 16, 2009
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実は正直いうと、私はこの「○○観光ホテル」という名前が好きじゃないのです。

 これまでの私の経験からすると、そこに泊まってろくなことがなかったからです。

 この際、ちょっと旅館の「姓名判断」をしてみようと思います。

 タイプ1.「○○(温泉郷名)ホテル」・・たぶん湯元。もともと温泉郷の一番の盟主だったところが名乗れる名前。

 ただし、湯元の「○源旅館」とかがオタオタしているうちに、まるでドメインを先取りするようにして商標登録されてしまった、新興勢力ないしチェーンホテルである可能性もなくはない。その場合、昔ながらの情緒あるもてなしなど、望むほうが頓珍漢のアホタレとうことになる。しかし、基本的にあまり画期的にすごいということは望めないまでも一定レベルを達成していることが多い。

タイプ2.「○○観光ホテル」・・これが微妙。地域の二番手か、まったくの振興勢力。
「○○ホテル」を取られてしまったから、ウチは観光ホテルにしようか、というノリ。
ただ、はっきりしているのが、高度成長期の観光ブームのさなかについた名前だろうということ。今、誰かが志をもって新規開業するなら、十中八九、このネーミングは付けないであろう。
「○○レークサイドホテル」なんかもそんな感じがしますね。

タイプ3.「○○グランドホテル」「○○ロイヤルホテル」・・これも全国チェーンの系列館である可能性が高い。泊まって大抵、ロクなことはなかった。
「グランドホテル」より「ロイヤルホテル」のほうが、ハズレが多かった。
例外的に、「鴨川グランド」「有馬グランド」はよかった。

タイプ4.「○○旅館」「○○館」。これはホテルに業態を変えていても、基本的に昔からの旅籠が生き残って営業しているかもしれない。
割と、こういう名前のところには名旅館が多いという気がする。

タイプ5.和を感じさせる、漢字で勝負する。
「古窯」「綿々亭綿屋」など。
ここも名旅館が多いのだが・・ひとつ間違うと、自己満足いじりすぎ勘違い野郎宿にでくわすときもある。くれぐれも評判を事前チェックしよう。
・・というわけで、私はこの鳴子観光ホテルには大変警戒していた。
しかも由緒ありげな鳴子ホテルに比べ、なんとなく高度成長ぽい外観。

///////////////////////////
 こんな宿、いいわけないよな~と、勝手に決め付けていました。
 しかし、鳴子ホテルと違って一応、ビジネスルームを設け、一人客を受け付けています。
 鳴子准居住隊としては、行ってみないわけにはいかないのです。

 で、泊まった感想を先に申し上げますと、大変具合がいいのです。

 何がいいかというと、まず応対が一生懸命。
 これだけ大きいが施設なのに、しかも「○○観光ホテル」なのに(偏見だなあ・・)・・。

 なにしろ、車をつけたときからスキがありません。
 何人かが立っています。自社の敷地内に車が近づいた段階でもう笑顔モードにチェンジ。

「ネットで予約した○○ですが・・」
「ありがとうございます!それではここで車をお預けいただけますか?」

ふ~む。ここは車を「勝手にこっちのほうに停めてくれ」というタイプの宿ではないらしいです。キーとの「翌朝交換券」を受け取ります。

フロントでチェックイン。
荷物を後生大事そうにかかえていたせいか(持込ビール)、「お持ちしましょうか?」とは言われませんでした。
多分、「お客様の状況を的確に判定して接客レベルを対応されたし」という指示が回っているのでしょう。私の場合、それでよいのです。
この重さは怪しいからね^^。

部屋に案内してくれたのは、まだどちらかというと研修中くらいの若い女性でした。
エレベータの案内、非常口の案内、よし。
部屋に入って熱心に説明をしてくれますが、布団がしいてある部屋にうら若い女性が入ってくるのはチト危険ではないでしょうか。社長さん、そこまでしなくていいですよ!

マニュアルでは、「危ない気配の客」の場合は部屋に入らず、廊下で別れること。とかなっているのかもしれません。その点私は、見るからに安全です。

さて、案内されたのは、東館(旧館)6階。ビジネス客用のツイン。
え、一人客なのに高層階?と瞬時喜びましたが、起伏の激しい鳴子です。
グランドレベルからは3階・・くらいでしょうか。

じゃらんの案内からは「寝れればいい部屋」みたいな言い方をされていました。
契約上、シングルまたはお任せということだったので、ちょっと得した気分です。
バストイレ付き。
眺望はまったく期待していませんでしたが、ホテルの裏山の様子が見え、悪くはありませんでした。
少なくとも閉塞感にモンモンするということはないです。

快適性、まったく問題なし。全体に、30年くらい前に建てたな・・というセンスは感じられます。
いいじゃないか。誰でも年はとるものだ・・とつぶやいてしまいました。

サテ肝心要の風呂はというと・・。
鳴子ホテル、瀧嶋、すがわらなどの鳴子の列強に十分に肩を並べるといってよいでしょう。
脱衣場から移った瞬間、強い硫黄臭が鼻をつき、目の前には上がり湯が、奥に大きな湯船には強く白濁した湯が張られた大きな湯船が見えました。かなり大きいです。

私は、その大きいほうの湯船にざっぷと身を沈めました。
なんと、貸切状態!

とろみが強い。
ああ、鳴子に来たなあ・・ととろける湯です。
本来は、打たせ湯が瀧のように落ちている手はずなのですが、サブプライムの波が鳴子を襲っているのか、ぴくりともしていません。残念ではありますが、そこは惻隠の情。
ランニングコストが高いのでしょう。打たせは。

露天は、そう野趣のあるものではありません。

というか、鳴子に、最高の露天というものはお目にかかったことはないです。
湯が、露天に依存しなくてもいいくらい力強いからなのでしょうかね。

琢秀?あれもなあ・・庭の池につかっている感じがしてしまいます。
露天からの眺めがいいのは鬼首ですが、ここは全体に、泉質にフックがない。

露天の湯は、いくらか風変わりがしていて、翠がかっています。
鳴子ホテルの露天と同様、大気にさらすと変色する泉質なのかも。
そういえば、鳴子ホテルの露天も茶褐色でしたっけ。

夕食は、相変わらず「銀の匙」でビーフシチュー。
ご主人は相変わらず低体温だったが、
シチューは相変わらず煮えたぎっていました。
軽くソテーした芋が甘い・・。
ご飯がついて、生ビールを二杯飲んでも2000円。
こういうコクのあるシチューを出す店が東北にあと何件あるでしょうか。

戻って、また風呂に入って、マッサージ。
ここはマッサージのプランも充実しています。
私は腰が重苦しかったので、電話で「腰周りを重点的に」と念押しして予約します。

このマッサージの人もとても感じがいいです。
女性なのに力が強いこと・・結局、追加料金を払って、足裏コースもお願いしてしまいます。
あああ、だいぶ楽チンになった。
「はじめ、ツボに指が入りませんでした」
そのくらい凝っていたのか。

 翌朝は、バイキングの食事かと思いきや、大広間で一人づつのお膳。
 さて、何というか・・。
 こまやかな気配りの効いた、
 「ニッポンの美味しい朝食」。

 BGMはベートーベンの「運命」。

 筋子を口に運ぶたびににジャジャジャジャ~ン!

 はちょっとね・・。朝っから重すぎはしないでしょうか。
 クラシックを流すなら、こういうTPOでは、モーツアルトのピアノの小品なんかいいかもと思うんですが・・。

 陶板焼きは、笹かまぼこ。これもみちのくらしくていい演出です。
 お米よし、味噌汁よし、シソ巻きよし、煮付けよし・・ちょっと陶板焼きのナスがボロでしたが・・元気が出るなあ。

 帰る前にまた入浴。まったく文句がない風呂、泉質・・。
 結局、一泊で5回この風呂に入りました。
 いい~。鳴子観光ホテル、いい湯じゃないか!

 帰りに、客室係りの人と、シニアのスーパーバイザーさんとでお見送り。
 クルマを玄関前まで乗り付けていただき、実にいい気分。

 この宿に、これからも隙をみて泊まりたいなと思いました。
 施設、ロケーション、湯、料理・・。

 料理は夕食をみないと、なんともわからないし、楽天トラベルでは少なからず注文もあります。
 しかしこの宿、十分可能性があるように思えます。
 朝ごはんはおいしかったし、施設、設備はけっして悪くないです。あとは夕食になにか、決め手があれば、この宿の評価は一気に上がるでしょう。

 なんとなくまた来たくなってしまう・・これは営業の王道でしょう。
 鳴子観光ホテル、すっかり気に入ったぜ!

 ところで、帰ったあと、下着がいつまでも硫黄くさいのです。
 もって行かなかったのにパジャマにも伝染してしまいました。
「硫黄島からの土産」という言葉がよぎりました・・。
★★★★☆
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最終更新日  Dec 25, 2010 11:33:19 AM
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