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カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
食事は一階で、といわれていたので、大広間でぽつねん・・と食べることになるのかと思っていたら、なんと、個室が用意されていた。宿泊客が、大広間を使うほどの人数ではなかったからだろうが、この配慮は良かった。
そしてこのお膳一杯の料理も驚きだった。 「宿六料理でおもてなし」はこの宿のキャッチフレーズだが、なるほど力が入っている。 自家製マヨネーズのつぶ貝焼き、むかご入り里芋饅頭、たらの芽の天ぷら、鮭の燻製、刺身盛り合わせ、つみれの鍋、三つ葉のおひたし、川魚の焼き物、茶碗蒸しなど、どれもきちんと手をかけたもので丁寧な味だ。 (左下の板敷きにはあとから茶碗蒸しがきました) たらの芽の天ぷらは私の大好物である(そういえば裏山でなっているのを見かけた)。 鮭の燻製は、こうした宿ではずいぶんと珍しい。噛めば噛むほど深い味がする。 ご飯も美味い。 鍋はチト味が濃すぎた^^ 私はお櫃の中も全~部空にして、部屋へと引き上げた。 部屋には布団がのべられていた。別室で食事をすることの利点はこれだ。 どうも私は布団を敷いてもらっている間、いつも、何をしていればいいかわからないのだ。 正座しているのもヘンだし、広縁で本を読んでいるのもヨソヨソしい。 ま、シャイなんですな・・^^ そういえば、この宿のご夫婦もずいぶんとシャイな感じがする。 ご主人などはいつもニコニコしていらっしゃるが、それでもあまり余分なことはお話にならない。 それが、時には、客には愛想がないとか、ホスピタリティが不足しているように受け取られることもあるのではないか。しかしホスピタリティが十二分にあることは料理一つとっても理解できる。 一億総クレーマー時代、接客マニュアルに照らせば、ツッコミ処はゴマンとあるのかもしれないが、たまにはこういう自然体で客と接する宿があってもいいのではないかと感じた。 「紫雲峡流」・・? いいではないか。そういえば、インテリアや料理などにも、独自の価値観を貫いておられる様子が見てとれる。 さて、翌日自然散策路を気分よく歩きまわった後、朝食は夕食同様、一階の客室でいただく。窓の外の翠がよい。 お膳の上は,少し寂しい・・。 豪華絢爛の夕食を一品抜いて、こちらに持ってくるとバランスがいいと思うのだが。 たとえば、アツアツの里芋饅頭など、朝食についているとずいぶんとポイントが上がりますぞ! 部屋に戻ると、布団がさっぱりと片付けられていた。 帰り際、もういちど窓から江合川を眺めて深呼吸をした。 眺め、湯、料理、これらには本当に満足できた。華美なところはひとつもなく、多少施設には年季が入っているが、それがかえって、旅疲れたシニアの私には落ち着きに繋がる。 ここが、今後鳴子に泊まるときのマイ・定番になるかもしれないなあ~。 なお、この楽天トラベルでの「お褒めコメント」は私です。 これまでの心無い「苦情」とバランスをとるためにも、「5点」をつけておきました。 鳴子温泉 河畔の宿 紫雲峡 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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