|
テーマ:☆仙台☆(1720)
カテゴリ:おすすめスポット
鼻節神社(はなぶしじんじゃ)は、垂水山(たるみやま)に鎮座される神社である。
2008年秋に連載・放送された人気アニメの「かんなぎ」の神社のモデルが当社ではないかとマニアが推察し、参拝客が5倍にまで増加したという。私はこのアニメは見ていないし、そうした目的があって来た訳ではない。私が訪れたときはたまたまか、そうした雰囲気は感じられなかった。 鳥居の赤色が非常に鮮やかである。イマイチわかりにくい場所にあるのだが、この鳥居の存在感はなかなかだ。 *************** 『延喜式神名帳』に、名神大(古来より霊験が著しいとされる名神を祀る神社)として記載され、祭神は猿田彦命。海上安全の守り神として信仰されており、塩釜神社と同じ神であると言われる。 「鼻節神社」という印象的な社名は、猿田彦命の鼻が高く、節があったことに由来するとしている。鼻に節・・どんな節だったのだろう。縦なのか、横なのか。 「枕草子」に出てくる「はなふちの社」は当社を指し、「活田の社」などと共に数えられていることからも、このようなみちのくの奥の奥のようなところに立地しながらも、いにしえより都人にも知られる相当の名社であったことが伺われる。 **************** 鳥居の奥の短い階段を上がるとさらに鳥居があり、表参道と裏参道に道が分かれている。 ハテ左の裏参道のほうが断然整備されている。しかし、立派な表示板が「くれぐれも、こっちが「表」だかんね!」と釘をさしていて、やはりここは表から伺うのが神様への礼儀!と思い右の道を選んだが、これがなかなかの悪路で、草ぼうぼう、坂もキツイ。 いよいよ三の鳥居が見えたが、そこからがドヒャーという石段。 ここはもしかすると、昔海から舟で来たときの玄関口だったのかもしれない。 けっこう息があがる。さっきの泥道といい、バリアフリーの対極にあるなあ・・ここは、などとちょっとイケナイことを思いながら第一の長~い石段を登りきる。 そして裏参道と合流し、やれやれ・・と顔を上げた瞬間に目に入った光景は、実に神々しいものだった! この神社、お姿が実に魅力的なのだ。なるほど、アニメのモデルになるとすれば、こんなにふさわしいところはさすがに無いように思われる。 全身スカーレットともいえるような鮮やかな赤でまとめられた、コンパクトな拝殿、本殿。 神社に対し不敬、不適切かもしれないが、本当にオシャレな感覚がある建築だ。 帰りの「裏参道」はこれが悔しくなるくらいゆるやかで快適な道だった。なぜこういう順路になっているのかはよくわからなかったが、体の不自由な方は往路復路ともにこちらを来られたほうが無難です・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おすすめスポット] カテゴリの最新記事
|