|
カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
ここは4年ぐらい前に一度立ち寄ったことがあります。「赤湯」の原点、東鳴子の老舗旅館です。
今回は以前ちらと書きましたが、個室休憩を活用して色々と回る、その拠点にさせていただいたのです。フロントには、ホームページで一方的に存じあげているご主人がいました。 「出前をとりますか」 「○お願いします」 ご主人が注文の品を電話してくれるのです。 私はメニューをみて「特製ラーメン」を注文しました。 ・・・「今日はできないそうです」 「じゃあ、味噌ラーメン」 ・・「すみません、これも今日できないそうで・・」 「じゃあ、五目ラーメン」 これはなんとかできるとのことでした。しかし味噌ラーメンができないとは、一体何が足りなかったのかなあ。 とっかかりから、電話でできますか・・と聞くところをみると、その日によって出来ないものがふだんから結構な割合であるのでしょう。 よくネットでは「ご主人の人柄がよく・・」という記事をお見かけしまするが、なるほどと思いました。 旅館のHPの写真ではすこしぱきぱきっとした感じに見えたが、実際お会いすると非常にソフトな感じの優しい方のようです。 個室休憩の予約をしたとき電話に出た方も感じがよかったです。あれは女将さんだったのか、大女将さんだったのか・・。 ここは前の道が狭く、大きな側溝などもあって車を停めるにはちょっと難儀します。 ○の五目中華は、フツーに美味かったという感じ。ネットの記事では、味噌ラーメンに山盛り野菜が乗っているのをみましが、まさか出前ではそうはいかんものね。 大浴場は旅館の規模からみてかなり広いほうでしょう。 湯はほとんど無色透明、湯温が高いため、10%ほど加水しながら掛け流しているようです ナトリウム・炭酸水素塩泉(重曹泉)。中性。 こちらは次に紹介する「不老泉」のあがり湯に使うといいでしょう。 さて、「不老泉」と銘打たれた小浴場、こちらこそが勘七湯の花形役者であり、大浴場にだけ入って帰ったのでは勘七のよさは半分もわからないのです。 浴室のドアをあけたときむむっとくる熱気、そう、あの凶悪ハードパンチャー瀧嶋の薬湯と同様の波動を感じました。 湯もうっすらと赤みがかって濁り、ちょっと油気のある匂い、とろみも感じられます。 こちらは勘七湯の独自源泉を使っており、湧出温度も53度と適温なので、そのまま掛け流せます。湯の濃度、鮮度がまったく違うのでしょう。 これこそ勘七の真骨頂。 この湯に入ったのが効いて、なんだか体がぐったりしてしまいました。 そのために部屋をとってあるのだ。ふふふ・・。 しかし個室で、温泉街と遠くの山々を眺めながら、ラーメン食べて、疲れない本読んで、ごろんと昼寝できるってのは極楽です。 10時から4時まできれいな部屋を独占できて、たった2160円というのに私も味をしめてしまいました。帰るときには一泊してきたような気分になることができました。 能率よく湯めぐりができるし、このパターンは実にオススメです。 持ってきた本は中島らも「ビジネス・ナンセンス事典」。ひとりでげらげら笑ってしまう。つくづく、惜しい人を亡くしたものです。 帰りは女将さんが見送り。この人も感じがよかったです。 こういう家族で経営していう宿というのは繁盛、永続を祈らずにはいられません。 鳴子温泉郷 勘七湯 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[鳴子温泉郷(宮城)] カテゴリの最新記事
|