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オフミの温泉メロディ

オフミの温泉メロディ

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Sep 2, 2009
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中山平温泉の道は、奥にいくほどどんどん細かく分岐して、まるで生物学の系統樹のような形をしている。そのどんづまりにある(失礼!)にあるのが、この菊池旅館だ。

まるで古民家のような外観。

2009菊池旅館外観
2009菊池旅館外観 posted by (C)オフミ

ランニングと短パンで庭の手入れをしている初老の男性がいた。

失礼ではあるが、車中から「いまお風呂は入れますか~」と湯めぐりクーポンを差し出すと、「どーぞどーぞ!」と朗々と響く声で歓迎してくださった。

・・この「歓迎」という言葉を覚えていてください。この話の重要な伏線となるからである。

ロビーなどはなく、玄関から仏壇のある茶の間に直結する古きよき湯治場である。
大広間のわきの長い廊下を歩いて、左が客室棟、右が炊事場と男性用浴場である。

2009菊池旅館炊事場・廊下
2009菊池旅館炊事場・廊下 posted by (C)オフミ

炊事場はぴかぴかに磨かれ、ご主人の清潔好きが伺える。
脱衣場も掃除が行き届いている。棚には温泉に関する資料と団扇が整然と並べられている。

この温泉に関する資料・・というところを覚えていていただきたい。
この話の重要な伏線になるからである。

風呂場は小ぶりの浴槽2つ。それぞれに3、4人が定員といった浴槽である。

向かい側にもいわくありげなドアがあるところを見ると、脱衣場だけ別、というやつか?

何か突然出てくると怖い。
心配で心配で風呂に入った気がしないので恐る恐る開けてみる。
ガチャ・・
ホッ・・・このドアにはカギがかかっている。

2009菊池旅館風呂
2009菊池旅館風呂 posted by (C)オフミ

2009菊池旅館風呂2
2009菊池旅館風呂2 posted by (C)オフミ

透明なお湯はどんどん流れており、湯はかなり熱い。右側の湯はさらに、手も入れられないぐらい熱い。
「うーむ、これは中山平でも一、二を争う熱湯風呂に違いない・・」
と顎に手をあてて唸ってはみたものの、無理だ。私には無理だ。

そう悟り、ケロヨン桶で10杯分くらい水を足してから入った。
それでも熱くてたまらない。

隣の浴槽など、生卵を抱いて入れば5分で温泉卵になる可能性がある。

しかし人間もゆだるだろう。

いかにも湧き出たばかりという新鮮な湯であり、入浴感は上々である。
浴槽が広すぎないのもいい。
表示は単純温泉だが、やや硫黄臭、ややトロみ。湯の花はない。
さきほどご主人から「ごゆっくりどうぞ」とは言っていただいたが、とてもとてもこの温度では・・。

いつもより早めにあがった私は、せっかくなので少し自炊用の客室の前などを通って戻った。

「いい湯でした、お世話様でした」
と言って去ろうとする私に、ご主人は「これを持っていきなさい」と鳴子のパンフレットやスタプラリーの台紙などを呉れた。

私がふと思い立って、
「ここの湯船はふたつありますが、混浴のなごりですか」と尋ねると、
ご主人は
「このへんでは混浴は普通だったのですよ、このパンフレットにも載ってますよ。ほら」
と30年ぐらいまえの鳴子温泉郷のパンフを見せてくれた。

「この写真は元蛇の湯といって、最近廃業しましたがね、なんでも老人保健施設になるとか・・。」

このときの私のあいづちがいちいちツボを得ていたに違いない。
ご主人は話しているうちにだんだん興が乗ってきて、止らなくなってしまった。

「まあまあ、せっかくだから座敷に上がって、アイスコーヒーでも、飲んでいきませんか。立ち話では、語りつくせない・・」
というではないか。
「それではお言葉に甘えて・・」

2009菊池旅館ロビー
2009菊池旅館ロビー posted by (C)オフミ

ここから「伝説の温泉談義デスマッチ」が始まるのだが、それはまた次のおはなし。






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最終更新日  Sep 3, 2009 05:24:09 AM
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