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カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
さて、宿のご主人との温泉談義についてであった。
記述の便宜上、フ=オフミ、主=ご主人とする。 アイスコーヒーが出される。 小さいお盆に、細いスプーンとシロップとクリームがついて、まるで喫茶店のような出し方。 「あ、ちょっと待ってね」と、主、ふすまを開けて隣の部屋へ行き、資料を出してくる。 主:まずはこの宮城県で作った資料を見てください。 主人から手渡された資料には、旅館ごとに源泉の種類、加水、循環併用の有無について詳細に記されている。 フ:これは詳しい資料ですね。・・たいしたものです。 主:これはね、平成16年に白骨温泉の偽装事件があったときに、宮城県が一斉に調査した資料ですよ。鳴子温泉郷でも、これだけの施設が循環を利用しています。 フ:本当ですね。意外なところも循環していますね。 オフミ、アイスコーヒーをじゅるっとすする。 主:これはホームページでも掲載されています。温泉では、まずこのかけ流しということが非常に重要です。循環させると、雑菌が繁殖してくるので塩素を投入しなければならない。これは温泉法で決められているんですよ。 ・・・それから大事なのは加水しないことですねえ。加水すると湯がダメになりますから。 フ:そうですねえ。よく、ちょっと熱いとすぐ水でうめる客がいますが、言語道断です。 (い、言えねえ・・ケロリン桶で10杯も水をうめたなんて、口が裂けても・・。) 主:加水は、こまったことに、この鳴子でもけっこう多いですよ。この資料でみると、ほら、こんなところも・・。 フ:おや、有名どころも、結構、ねえ・・。 主:さらに、重要な要素はまだあるんですよ、それは温泉の鮮度です。 フ:ほほう、鮮度、ですか。それはどこで見分けるといいんですかねえ。 (いかん、湯が効いて、眠くなってきた・・) 「ちょっと待ってね」と主、ふすまを開けて隣の部屋へ行き、資料を出してくる。 主:この資料を見てください!これは協会で○須温泉に視察旅行に行ったときもらったものですが・・○須、塩○一帯はみんな共同源泉で、長いところは、40キロ以上も引き湯してるんですよ!湯なんかさめて、また沸かしたりして、どこが温泉なんでしょうか。 (地図の説明) フ:うーん、40キロじゃ、まるでマラソンですね、ふ、ふ・・。 主:それからね、これも見てください。 「ちょっと待ってね」と主、ふすまを開けて隣の部屋へ行き、資料を出してくる。 私は睡魔と闘っている。 主:これは、最上町の資料です。○○温泉は、全部が同じお湯を使ってるんです。 そして、年間莫大な額の使用料を支払っている。こんなに長くパイプでひいたんじゃ、お湯の鮮度も何もあったもんじゃない。 フ:はあ・・本当にそうですね。・・はい。 主:それからね、これも見てください。 主、ふすまを開けて隣の部屋へ行き、資料を出してくる。 私は、睡魔と、闘っている・・・。 ・・以下、永遠に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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