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カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
何故だかその頃私は見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられたのを覚えている。
風景にしても壊れかかった街だとか、その街にしてもよそよそしい表通りよりもどこか親しみのある、汚い洗濯物が干してあったりがらくたが転がしてあったりむさくるしい部屋が覗いていたりする裏通りが好きであった。 雨や風が蝕んでやがて土に帰ってしまう、と言ったような趣きのある街で、土塀が崩れていたり家並が傾きかかっていたり――勢いのいいのは植物だけで、時とするとびっくりさせるような向日葵《ひまわり》があったりカンナが咲いていたりする。 (梶井基次郎 「檸檬」) //////////// と、この作者に非常に近い心情で、東鳴子を歩いているとたまらなく快適である。 東鳴子温泉の風景0-2009 posted by (C)オフミ 東鳴子温泉の風景1ー2009 posted by (C)オフミ 「氏家鯉店」(ここの鯉のあらい、こいの甘煮は知る人ぞ知る自炊客の友。)の路地の奥。 右手の金網は生簀か。 東鳴子温泉の風景2-2009 posted by (C)オフミ 東鳴子温泉の風景3-2009 posted by (C)オフミ 最近閉鎖した宿。地元と思しき人が出入りしていた、ジモ専で細々入れているという噂は本当だったのか・・。 東鳴子温泉の風景4-2009 posted by (C)オフミ ///////////////////// お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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