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カテゴリ:蔵王温泉(山形)
蔵王温泉というところは、どちらかというと大規模な観光旅館と小さい個人経営の鄙びた宿の2種類に大別され、いわゆる老舗の風格をもった上品な宿というのは存在しないのだろうな、と勝手に思い込んでいた。
ある日,中年ピロ君さんの記事を読んでいて、蔵王温泉にも、こんな上品な宿があったのかと目をみはった。 そして、何としても行ってみようと思っていたのである。 湯めぐりの案内書には11時から3時までと書いてあるが、前回行ったときは、1時からでないと・・と断わられたので、今回は1時をまわってから電話をすると、「2時まででよろしければ・・」との返事。あっ、そういえば、中年ピロ君さんの記事にもそんなことが書いてあったっけ! さすが、ちょいと敷居が高いですな。 小走りで宿に飛び込むと、そこでは暖かく迎えていただいた。 風呂のありかも丁寧に教えていただき、申し訳ないくらい。 この宿のインテリアは、尋常でなくいい感じだ! 全体に民芸風であるが、相当の年月をかけて培ってきた風格がある。くどいが、蔵王にこんな宿があったとは! その思いは、建物の深部に入っていくほど強まっていく。蔵王特有の迷路構造である。 風呂「せせらぎ」への廊下を歩いていくだけでも、この旅館の由緒、奥深さをまじまじと感じずにはいられない。 「せせらぎ」(男女別)は、入り口近くに別途8ブースくらいの洗い場が設けられていて、奥に内湯と露天が一つづつ。 小さな沢に面しているので、ここからの眺めは、蔵王温泉としてはいいほうだ。 この写真は「せせらぎ」の部の下段にある内風呂。 露天には、内湯からそのまま木の階段を上っていくのだが、この上ったり下がったりのこの複雑な空間構成が面白く実に楽しい。 高見屋には、このほかに玄関近くに「長寿の湯」があり、そちらにも源泉の内湯と樽風呂の露天を備えるのだが、これだけの内容を一回でお伝えするのは無理がある。 ・・・続く。(引っ張りやがったな・・。) ////////////////////////// 蔵王温泉 深山荘 高見屋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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