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カテゴリ:鳴子温泉郷(宮城)
御殿湯駅建設の経緯について、旅館大沼さんがHPに非常に生き生きとした文章を載せておられますので紹介させていただきます。
/////////////////////////// このたび、半世紀ぶりに東鳴子温泉の最寄り駅である「鳴子御殿湯駅」が JR 東日本のご協力で全面改築されました。 ここ数年間取り組んでいる地域づくりの動きの中で、前 JR 東日本仙台支社長清水愼一氏などとの出会いがあり、今回の大英断となりました。 新しい駅は地元の木材がふんだんに使われ、駅に降りた瞬間からどこか懐かしい、湯治場の玄関口にふさわしいほっとするような雰囲気になっています。土間空間は高い吹き抜け構造になっていて、畳のスペースも作られました。駅の屋根を高くしたのは、近くを通る国道 47 号線から見たときに東鳴子のランドマーク的な存在になって欲しいという願いもありました。 この設計案に落ち着くまで、 JR 側から何パターンもの案が提示されました。 そのつど地元住民と JR が一緒になって検討し、その結果地元の意見を最大限活かしていただいた今回の素晴らしい駅舎の設計デザインとなったのです。おそらくは日本中探しても、地元の意見がこれだけ取り入れられたしかも瀟洒な駅はないのではないかと思います。 /////////////////////////// この大沼さんの文章にもありますように、このような素晴らしい駅舎はそうは見当たらない。地元の意見が取り入れられたというだけでなく、駅舎は芸術であり、表現の場であるという思想を体現したという意味では全国的にも十分リーディングケースとなります。 なにより、温泉郷の駅であることを強調しすぎず、アートに徹しているのが素晴らしい。 足湯なんか作らないのがいい。 この駅舎内部を飾る版画は、大野隆司さんの作品。 実に冴えています。美しいだけでなく、人生唄ってます。 この4枚の窓の中央に飾ってある絵、レイアウトが不具合です。 なにか経緯があるのでしょうが、この場所にあることによってかえってこの絵に失礼になると思いますので、しかるべき場所に再配置されてはと思いました。 この格言?泣けてきますねえ・・。 これからの公共施設の方向性として、こういう「ミュージアム化」というのが有力だと思いますね。東鳴子、恐るべし・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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