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カテゴリ:その他の宮城の温泉
いろいろなブログに紹介はされているものの、以前大手旅行会社などと縁遠く、やはり穴場と言って差し支えないポジションにあるのがここ蔵王開拓温泉。
よく「場所がわかりにくい」と言われているので、さぞかしトリッキーな場所にあるんだろうなと思っていたら、遠刈田から白石に向かう途中、大きな看板があるではないですか。 簡単に到着してしまいました。 建物は思ったよりキレイです。その建物には「入浴料1000円」と落書きのように壁に書かれています。このへんが「開拓温泉」たるゆえんでしょうか。 風呂は 見事なものです。 ごつごつした岩を配した広い内湯から、窓で(!)露天風呂につながっています。 窓をまたいで移動します。 動画はこちら その露天風呂の開放感はなかなか言葉で尽くせないものがあります。 まさに広野を切り開いて温泉を掘り、自然を生かしながら風呂場をこしらえたという感じです。団地内に何百メートルも掘って引き上げた都市温泉とは対極にあるワイルド温泉。 露天風呂の動画はこちら 高原のひろさ、空の高さを存分に味わえます。泉質は、この辺一帯に特有の、黄金色の土くさい湯。 脱衣場では常連らしい、いかついオッサンが仲間と話しており、初めての私も引き入れようと何かと「振って」きます。 「なにしろ1000円も払っているんだから、やっぱり4回は入らないとモトをとれないよ。ねえ?(私に)」 「ここの露天は熱いよね。でもまわりが寒いからこれくらい熱くしないと、さめるよ、ねえ?(私に)」という具合です。 このオッサンは風呂に文庫本を持ち込んでおり、なかなかの読書家のようです。もしかしたら、このあたりの辺地校の「型破り教師」とか、なのかもしれません。 この温泉施設を応援しているんだと思います。 このほかにもご一緒する方々はどこかいかつくワイルドな感じのする漢ばかり。 農業者というより、牧場をやっている人たちという印象です。 関羽、張飛に囲まれた心地です。 この施設、大広間でごろ寝もでき、なかなか貴重な存在なのですが、ひとつだけ改善してほしいことがあります。それは分煙。 大広間が吸い放題なので、とても煙たいのです。これは今の時代、ちょっと問題です。 これでは大人の健康によくないのはもちろん、赤ちゃん連れでくることができません。 どこかに喫煙所を設けて、みんなが快適にすごせるようになれば、この施設は言うことなしなのですが。 2度めの入浴で、またあのオッサンに会いました。 「おっ、やっぱりここは、4回は入らないとねえ。」と嬉しそうです。 私はあまりに広間が煙たいので、そろそろ帰ろうかと思っていたところで、このオッサンにみつからないように施設を出るようにしなければ・・などと余計な気をつかいました。 (でも、いいトコロです!) 帰り際、もういちど周囲の自然を見渡しました。南蔵王の、この平たく広がる感じの風景がとても私のツボにきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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