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カテゴリ:蔵王温泉(山形)
蔵王の湯は強酸性のピリピリ湯。硫黄のにおいも強烈で、日ごろの憂さを払う力がありますが、ややもするとその粉っぽさ、キシキシ感が気になるときもあります。
このたび一泊した山形屋の源泉は、蔵王特有の強い硫黄臭と白濁色を持ちながら、人をまろやかに包みこむようなとろみがあって、とても具合が良いのです。 急に思い立ってネットで山形屋を予約し、行ってみるとなんと!老舗の堺屋旅館が解体中。休館が老朽化したため壊しているのかと思いきや、なんと火災が起きていたのですね。 鉄筋コンクリートの「新館」のほうに回ってみると、こちらも閉鎖され、ロビーには工事道具が積まれています。こちらも解体・廃業してしまうのでしょうか。 以前訪れたときは広々とした浴槽に、ざあざあと湯がかけ流され、気分のいい大浴場だったし、2つの通りに面した建物は継ぎ足し継ぎ足しで迷路のような楽しさがありました。 この宿が廃業するのは、とても残念です。 この山形屋も相当年季が入った建物ですが、注意深く見ると、館内に、かつて表玄関だったようなところがありました。その玄関は、蔵王特有の静脈のようにはりめぐらされた路地に面し、相当奥まったところにあったようです。 やや広い高湯通りができた際に、それに面するように新館を建て、その路地の上に渡り廊下をつけた模様です。 写真は、かつて路地に面していた玄関ロビー。 その「新館」を、高湯通りがわから見ると、なかなかどうして小さいながら風格があります。 部屋や眺めはまったく特筆すべきものはありません。 6畳一間、眺めなし。 朝夕食は食堂で食べます。夕食は、ちょうど旧車の同好会の集まりがあったようで、酔ったグループが大騒ぎしていたので、他の個人客は居心地悪そうに食べていました。 私も夕食の写真をとる気も失せてしまいましたが、「山形牛すき焼きコース」の充実ぶりはたいしたもので、上質な肉が食べきれないほどたっぷりと供されました。 これはなかなか大したものでした。 洗面、トイレなどは共同ですが、男女に分けられ、掃除も行き届いていましたのでよしとしましょう。 ここも継ぎ足し旅館なので迷路状の館内の散歩は楽しいものです。 蔵王温泉 山形屋旅館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 17, 2012 10:26:51 AM
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