|
カテゴリ:赤倉・瀬見・肘折温泉
最近ワンコがシニア化してきたので、温泉宿泊は自粛し、かわりに「部屋つき休憩」に凝っております。
中でも最近の大当たりは、ここ赤倉温泉いづみ荘。 外見は何の変哲もない鄙びた鉄筋ですが、中身は太鼓判です。 楽天トラベルやじゃらんの日帰り・デイユースで見つけました。 選んだのは「竹コース」(浴衣タオル付・食事はお膳・部屋は6時間使用可)4200円なり。土日でも、一人でもこの料金というのがうれしい。 しかも案内されたのが2階の、もっとも眺望が良い8畳間。一人でゴロ寝するには十分以上の空間です。 目の前に農民家が二軒ありますが、あとは田園風景が広がります。遠くには川の流れも望め、宿にふれんばかりに立っているしゃくなげの大木の葉が心地よい。遠くに川音。 私はこの部屋、たいへん気に入りました。 風呂も私にはぴったり。日帰り入浴で3回も入る客は私だけでしょうか。4~5人がストレスなく入れるくらいの浴槽に、源泉かけ流し。このサイズが私にはとてもしっくりくるのです。無色無臭ですが、入浴後、肌のにおいが大変よろしい。 部屋にゴロ寝しても、窓ごしにはシャクナゲの葉がそよいで、乙なものです。 12時ちょうどに電話がなり、大広間で昼食。 大広間は板の間で、最近リニューアルされたのか、木目の荒さといい、どことなく山小屋風のしつらえになっています。 この料理には心底驚きました。写真ではとうていこの迫力は出ないのですが、 ぶどうえびやホッキ貝のおつくり、キンキの煮付け、白身魚の蒸し物など・・ まるで海辺の民宿のような、それでいて味付けは実に洗練された品々・・。しかもおひつには、一人客なのに炊き立てのほかほかご飯がたっぷり入り、私はもう夢中になって食べましたね。普段の倍の分量を(笑)。 参りました。脱帽です! 食堂から戻りがけ、厨房からご主人が出てきたので大変おいしかった旨をお伝えしました。がっしりした体格の、いかにも実直そうなご主人です。でもちょっぴり心配になりました。これで採算とれてるのかなあ・・。 大女将さん、女将さんも一言二言かわしましたが、いいヒトぞろいという感じです。 いいなあ、やっぱりこういう家族経営の旅館て。 インテリアには女将さんのご趣味か、パッチワークがところどころに飾られています。せっかくのいい作品なので、もっと廊下などにもじゃんじゃん展示されればと思います。 廊下がやや殺風景なのが気になったもので。 赤倉は老舗の「あべ旅館」が倒産し、あわやあの「律子さん」(私が勝手に名づけた風呂場の裸婦像)にも会えないのかと絶望していたらどうやら経営の敬称先もみつかったようで胸をなで下ろしていましたが、温泉街の環境はいまだ厳しい状況にあるものと拝察されます。 こういう小規模で、料理や風呂、背客でがんばっている旅館は、本当にぜひ大繁盛していただきたいもの。 まずはおためしに、日帰り昼食に行ってみられてはいかがでしょうか?そして感想をお聞かせいただければ幸いです。 赤倉温泉 旅館 いづみ荘<山形県> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 20, 2013 09:10:56 PM
コメント(0) | コメントを書く
[赤倉・瀬見・肘折温泉] カテゴリの最新記事
|