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カテゴリ:蔵王温泉(山形)
相変わらず「日帰り部屋休憩まつり」に狂っておりますので、しばしお付き合いのほどを。
私がここ「おおみや旅館」を初めて訪れたのは、おおよそ15年ほど前だったと思います。 2006年にはブログにも書いており、湯のよさがとにかく印象に残る宿なのです。 大振りな宿のわりに風呂場は小さめで、卵型の浴槽に濃厚な源泉がじゃぶじゃぶとかけ流されていたのを思い出します。 窓の外に目を転じると、石垣から二本突き出たパイプから木製の樋に真っ白な湯がそそがれ、それが外気にさらされ適温になって適温になってこの湯船に流れてくる寸法。 本日、日帰り個室休憩で訪問しましたが、この「W特濃とんこつスープ」のような湯は健在で、へたに規模を大きくして薄めなかったのは正解です。 よしずで囲った露天風呂も健在で、熱めの湯はかぶり湯がすでにピリピリふぐの肝。 これでこそ、蔵王の湯です。 宿本体は現在工事中。ABCと三つの棟屋があり、Aは本館、Bは新館、Cはやや古びたエコノミー館といったところですが、そのうち本体のAの外壁と内装をリニューアルしているようです。 私が案内された部屋は改装なったB棟であり、インテリアはモダン和風といった雰囲気。かなりイイです。ただし蔵王温泉の宿命で、眺望はまるでありません。 オレンジ色のフスマなど、女性が喜びそうなしつらえです。 トイレなどもとびっきり広く、古いなりに良さを出した上で、古さゆえのマイナスをすべてカバーするリニューアルの仕方がセンスいいなあと思います。 フロントや客室係、レストラン担当の方々も大変応対が丁寧で、かつて訪問したときはフロントの奥の事務室のおじさんがひどく無愛想で、閉口した覚えがありましたが、今はすっかり良くなりました。 昼食は、ステンドグラスの扉がレトロなレストランでいただきます。 陶板焼きあり芋の子汁ありの会席風です。 正直いいますと、赤倉のみどり荘や湯澤屋の食事を経験した直後なので、さほど感動はありませんでした。 品がいいのが、私向きではないのかな。 おつくりはドレッシングをかけていただきます。ちょっとスマしすぎ? この芋の子汁は、牛肉がふんだんに入れられており、なかなか食べごたえがありました。 陶板焼きとドッキングさせて、スキヤキにしてしまえば、もっと「ご馳走感」が出るのになあと思いました。 まあ、赤倉と比べたのではたまったものではありませんね。 日帰り休憩のランチとしては、決して悪くないものだとは思います。 ここも、レストランではなく部屋に弁当というかたちで出してもらえるなら通いたくなる宿ではあります。宿泊客の方々のクチコミを見ると、誰もが料理にも満足しておられるようです。 蔵王温泉 おおみや旅館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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