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ゴールデンウィーク初日だというのに、蔵王温泉街の大通りは人影がまばらだった。これも蔵王山が噴火する可能性が高まっているからだが、この温泉街は噴火口からはるかに離れていて、かりに大噴火が起きたとしても何の影響もない(温泉街の客は気づきもしないだろう)。それでも、客足は確実に遠のいているようだ。
こんな景色と空気のいいところ、なんと勿体ないことよ。 いつも日帰りで利用する吉田屋さんの女将さんは、「でも何とか宿泊はまずまずで、少し安心したんだけど・・」と言っていた。この宿はリピーターが多いから、そんなアホな風評被害は関係なく来てくれるに違いない。 いや、私も安心した。大好きな宿なので。 しかし、まずは蔵王温泉は安全だということをあの手、この手でPRするしかない。 少しでも売り上げに貢献しようと・・というのは嘘で、単に腹が減っただけなのだが、入った店がここ、しばママのお店。 大通りに面し、中央ゲレンデの隣だから、とてもわかりやすいところだ。 いつも前は通るのだが、どうもあまりにお洒落な感じで男一人で入るのは気が引けていたのだ。 中には先客がふた組。一方は常連さん、もう一方は日本人女性と外国人男性のカップル。 女主人と英語の会話が弾んでいる。 スタッフがただちに冷たいお茶を運んできた。 なんでも、緑茶、玄米茶、抹茶をブレンドしたものだそうな。6種類ほどあるメニューから「豚トマ丼」を選ぶ。 「ここは初めてですか」スタッフがちと不安そうな顔をする。 (いかん、少しマニアックなものを注文しちまったか)とも思ったが、どんな味か試してみたい気もする。 しばらくしてお盆で運ばれてきたのは、上一面サラダで覆われた、洋風の丼。粉チーズとタバスコもどうぞと言われ、さらにスープには「八味とうがらし」を好みでかけるように、とのこと。 ワイングラスにはサービスのほうれんそうのお浸し、さらにはお代り自由のハーブティなど、とにかくサービス精神の塊のようなお店。 肝心の主菜のほうは、野菜、肉、ご飯を結びつける特製トマトソースが非常に加減よく、かなり旨い! ちょっとした苦みは、「もってのほか菊」を混ぜているからか。 「しばママ」さん(初対面だが、誰が見てもこのかたがそうだろう)が挨拶に来られる。 「この野菜は全部自家製ですので安心して召し上がり下さい」と説明をいただく。たかがランチでこんな丁寧なご挨拶をいただくのは極めて稀である。 最近、店では写真を撮らないようにしているので、HPから、別のメニューを転載させていただくが、この味への拘りぶり(基本的にはこの言葉は嫌いだが)をみるとおそらくどの品をとっても失敗はない気がする。 (これは「あら、まぁ、びっくりサラダ丼」です) うまく、ホスピタリティよく、リーズナブル・・ランチ850円でこの満足度は最近にないマイヒットだった。勘定の際、さきの外国人男性もこのランチを絶賛していた。 またライダーの客がぞろりと入ってきた。なんだ、十分繁盛してるな(安心)。 しかしこれまで何度となくこの温泉街を訪れていたのに、こんないい店をスルーしていたとは、実に痛恨の極みである(そこまで言わなくてもいいか・・)。 今後は吉田屋に宿泊の折には(私のなかで吉田屋は固定なので)、昼食、夕食ともにここでいただこうかと思っている。・・・でもたまには利休さんのネギ味噌ラーメンの出前も捨てがたい・。 蔵王は、いつ来ても、最高な場所なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 26, 2015 06:35:27 PM
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