8年近く月数回通ってるロックバーが新橋にある。
ロックバーという表現をするとマスターにいやがられるんだけど、ジャンルで言えばロックバーといわざるを得ない。
初めて行ったのは新橋に会社があった時で、近くにロックバーがないかを会社の同僚と検索して飛び込んだのがきっかけだ。6席程度のカウンターと入り口近くの2人掛けが向かい合ったソファー。10人も入ればいっぱいになってしまう。当時は14インチ程度のモニターにマイナーな映画が流れていて、音は映画の音声ではなくiPodをつないで天井のスピーカーから流れるメタル。たまに音楽と映像が奇跡的なリンクをするのが面白い、なかなかない店だと思った。
店のマスターは女性。美人ではあるのだが、それよりもいい感じのいいかげんな性格がまたハマった。
今はプロジェクターのスクリーンにYouTubeの映像を流すことが多く、聴きたい曲があればかけてくれるのだが、ザ・ロックバーみたいな形式的でハイソな感じを嫌う。所狭しと並べられた映画やバンドのキャラクターやギターのフィギュアを見ていると、まさに趣味の部屋で、ヘヴィロックが好きなのでたまたまかけることが多いだけ。という感じ。
サラリーマンをやっていると、行きつけの店を持つかっこよさ、みたいなのもあるのかもしれないが、ボクが知っている行きつけの店はここだけ。そして人に教えたくはないので大概一人で行く。飲む順番はビール→ウィスキー→ジャックコークというのが定番化している。これもなんとなく決まっただけ。こっちからは人生的相談な話をしたり、向こうからはロックバーが嫌いとか変な客の愚痴を聞かされたり、まあ全体的にはたわいもない話をしながら毎回結構長居をしてしまう。
不思議なもんでたまたま最初に見つけたこの店が、一番自分に合っている気がする。他を知らないだけといわれればそれまでなのだが、無理矢理広げようとは思わないし、この店には行き続けるだろうと思う。潰れない限りはね。こういう店を見つけられたのは幸運としか言いようがないね。また来週も行くんだろうな。この店で話したことは機会があれば書きたいと思う。でも店のリンクとかは貼らないよ。教えたくないからね。
§ぽっぷびぃと§