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2009年08月24日
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テーマ:韓国!(17271)
カテゴリ:朝鮮関係
朝鮮は「ロケット先進国」だった
http://www.chosunonline.com/news/20090823000015
http://www.chosunonline.com/news/20090823000016

15世紀に2段式ロケットを開発

現代に引けを取らない設計技術


 韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV1)」の発射を、全国民が今か今かと待ち望んでいる。初めての試みであるため、今回は宇宙開発の先進国・ロシアの助けを借りている。しかし、だからといって失望することはない。韓国はロシアよりもはるかに長いロケットの歴史を持っているからだ。約630年前に初のロケット兵器が登場し、朝鮮王朝時代には世界で初めて2段式ロケットを開発した。ミリメートル単位の精密度を誇り、現代のものにも引けを取らないほどだ。宇宙ロケットの技術は韓国にとって、初めて身に付けるものではなく、再び取り戻すべきものなのだ。


■「機械式弓矢」神機箭


 韓国で初めて開発されたロケットは、高麗末期の1377年、火とん都監(火薬や火器の製造を担当した部署)で崔武宣(チェ・ムソン)が作った「走火」だ。文字通り「走る火」を意味するこのロケット兵器は、朝鮮王朝の世宗30年(1448年)、「神機箭(せん)」という兵器へと進化した。


 「神機箭」は、「鬼のごとき機械式弓矢」という意味で、火薬の力によって矢を放つ兵器だ。「小神機箭」「中神機箭」「大神機箭」「散火神機箭」の4種類があった。簡単に説明すると、紙を巻いて作った、ロケットエンジンに相当する「薬筒」に燃料を詰め、竹製の矢の前部に装着したものだった。


 燃料に使われたのは、火薬類の中でも最も古い歴史を持ち、19世紀末まで使われていた黒色火薬だ。「硝石」と呼ばれる硝酸カリウムに硫黄や木炭を混ぜて作った。映画やドラマでは、崔武宣が馬ふんを使っている場面が登場するが、動物の排せつ物をバクテリアが分解することにより、硝酸カリウムが発生する。


 薬とんにつるした導火線に火を付ければ、黒色火薬が激しく燃え上がり、燃焼ガスが後ろ側へ放出される。そしてその反作用により、矢が前方へ飛んでいく。現在のロケットもまた、このような作用・反作用の法則(運動の第3法則)を利用している。神機箭の矢はロケットが真っすぐ飛んでいくように調整する「安全棒」の役割も果たした。これもまた、現在のロケットと飛行原理は同じだ。もちろん、現在のロケットは、安全棒ではなく尾翼や電子誘導制御装置を使用している。

■2段式ロケット「散火神機箭」


 「小神機箭」は、矢が火薬の力で放たれ、敵を直接攻撃した。長さ1メートルの竹製の矢の 前部に12グラムの火薬を詰めた薬筒をつり下げ、100メートルほど飛ばした。「中神機箭」は爆弾を装着した。長さ1.42メートルの竹製の矢の前部に、44グラムの火薬を詰めた薬筒と、「小発火」と呼ばれた小型の紙爆弾をつり下げ、約200メートル飛ばした上、爆弾が爆発するように設計されていた。これは一種の「ミサイル」といってよい。


 最も大きな「大神機箭」は、長さ5.3メートルの竹製の矢の前部に、2.9キロの火薬を詰めた薬筒をつり下げ、最大で700-800メートルも飛ばすことができた。昨年復元され、発射も成功した。薬とんの前部には「大神機箭発火筒」という大型の紙爆弾を取り付け、目標物に到達した時点で爆発するよう設計されていた。外国では3キロの火薬を詰めた大型ロケットが登場したのが、19世紀初めのことだった。それに匹敵する大型ロケットが、韓国でははるか昔に開発されていたというわけだ。


 一方、「火花が四方に飛び散る神機箭」という意味で命名された「散火神機箭」は、2段式ロケットの構造を有するものだった。大きさは「大神機箭」と同じだが、大型の爆弾を搭載する代わりに、薬筒の上方に小型の爆弾「小発火」と、小型のロケットエンジンといえる「地火筒」を合わせたものを幾つも取り付けた。第1段ロケットに当たる薬筒が燃え尽きた後、第2段ロケットに当たる地火筒に点火され、あちこちを飛び回った後、最後に「小発火」が爆発する仕組みだ。針路を見失ったかのように空のあちこちを飛び回り、最後に爆弾が爆発したため、敵軍は戦意を失わざるを得なかったのだ。


■ミリメートル単位の精密度も


 記録によると、世宗27年(1447年)、平安道と咸吉道(後の咸鏡道)だけで約3万5000発の「走火」や神機箭が作られた。当時、世界的な科学者であるイタリアのレオナルド・ダビンチが火薬を用いた兵器の想像図を作成していたが、韓国ではすでにロケット兵器が実戦配備されていたというわけだ。


 もちろん、当時製作された神機箭は今では残っていない。だが、復元が可能なほど詳細な設計記録が『国朝五礼序例』の『兵器図説』に残っている。現在のところ、15世紀以前のロケットの設計図が残っているのは、神機箭をおいてほかにはない。


 神機箭の設計技術は、現在使われているあらゆる機械の設計技術と変わらない。例えば、薬筒のサイズについては、内径や外殻の厚さだけでなく、外径も明記している。内径と外殻の厚さを合わせれば外径が分かるが、これらの数値が誤っている可能性もある。個別の数値だけでなく、合計の数値も記し、ミスの可能性をなくそうというわけだ。また、設計に用いられた長さの単位も、釐(り)=1釐は0.3ミリ=を用いており、これもまた驚くべきことだ。


蔡連錫(チェ・ヨンソク)韓国航空宇宙研究院長

李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


楽しそうだ・・・本当に・・・






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最終更新日  2009年08月24日 11時52分13秒
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